※この記事には映画『タイタニック』のネタバレが含まれます。
大ヒット映画『タイタニック』のあの少年
『タイタニック』は、1997年に公開された大ヒット映画。『ターミネーター』シリーズや、『アバター』など数々の大ヒット作を生み出したジェームズ・キャメロンがメガホンを取り、主演を務めたレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの出世作にもなった。
そんな本作にほんの少しだけ登場した男性が、なんと今でも出演報酬をもらい続けていることを英Business Insiderのインタビューで告白。
男性は、撮影当時5歳で現在20代になったリース・トンプソン。彼が登場するのは3シーンで、そのうちセリフがあるのは1シーンのみ。
最も有名なシーンは、物語の終盤で船から逃げ出せないと悟った母親が子供たちに読み聞かせをしているところ。『タイタニック』の悲劇的な一面が最もストレートに描かれていたそのシーンに涙したファンも多いはず。リースは、母親に寝かしつけられる少年の役を務めていた。
公開から20年以上たった今も小切手が届く!
映画『タイタニック』は、興行収入2,420億円(約22億ドル)を誇るモンスター級のヒット作。世界の興行収入は、映画史において歴代3位となっている。
リースは当時、母親に「やってみようよ」と言われ本作に出演したが、これほどのヒット作になるとは夢にも思っていなかったそう。母親が当時もう1つ候補に挙げていた、ガソリンスタンドの広告に出演することを選んでいたら、状況は全く違っていただろうと語っている。
そして彼は、映画の公開から20年以上が経った現在でも、出演報酬として毎年1枚か2枚の小切手がポストに届くことを告白。その額は、約2~3万円(200~300ドル)。出演直後は約330万円(3万ドル)ほどの報酬を得たというが、その後ずっと少額ではあるが報酬が出続けていることには驚き。
彼が受け取っているのは、再放送・DVD発売・オンライン配信などによって作品に新たな収益が出たときにキャストや監督などに支払われるresidual(金銭的補償)と呼ばれるもの。こうした報酬が支払われるかどうかは俳優の契約によって異なる。
リースは、「もうこのことについて考えることはないので、変な感じです。『ああ、いつになったら新しい『タイタニック』の小切手がもらえるんだろう?』なんてことはありません。どちらかというと、『いいね。100ドル得した』という感じです」と、『タイタニック』の報酬をもらい続けていることを得意げに語った。(フロントロウ編集部)