U-NEXTにて見放題で独占配信中のドラマ『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』。第6話でシリーズに再登場したネームネックレスが意味することとは? そしてシャーロットは、“ファンが思っていた”ひと言を口にする。その他のエピソードのレビューは「AJLTレビュー」をチェックして。(フロントロウ編集部)

※この記事には『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』第1~6話のネタバレが含まれます。

第6話の隠れメッセージ

  • キャリーの新しい友人シーマの父親役を演じるアジェイ・メータは、オリジナルドラマ『SATC』シーズン2第4話にも出演した俳優。2001年に米放送されたこのエピソードではバスボーイを演じていた。
  • キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーと言えば、『SATC』の映画1作目が公開された2008年に、口元にあったほくろを整形手術で除去したことで騒がれた。第6話で整形外科医が“整形手術した場合のキャリーの顔”をビフォーアフター写真で見せるシーンでは、アフター写真でサラのあの口元のほくろが戻ってきている。これは、サラの若い頃の写真をアフター写真に使った結果起きた“ミス”のよう。

キャリーがダウンタウンの住人に

画像1: キャリーがダウンタウンの住人に

 ミスター・ビッグと暮らしていたマンションを売りに出したキャリーが、第6話でついに新しいマンションに引っ越す。キャリーが選んだのは、大きなガラス窓からハドソン川が見下ろせるダウンタウンのマンション。

 「ダウンタウンは微妙だな 楽しんだり泣いたりしたけど住んだことない」というキャリーの言葉のとおり、オリジナル版ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ(以下SATC)』では、ダウンタウンはキャリー、サマンサ、ミランダ、シャーロットが食事や夜遊びに繰り出した“遊び場”だった。

 しかし15年以上ぶりの独身ライフへと飛び出すためにも、キャリーは人生で初めてダウンタウンに住むことを決める。そんな新しいマンションでの新生活は、部屋に最初に持ってきたものがレトロなランプとゴージャスなビッグハットだったり、大きな窓にカーテンを下げる代わりに日差しを避けるためのサングラスをつけて寝たりと、生活のなかで機能性の優先順位が低いキャリーらしさ満載でのスタートだった。

画像: 新居に持っていく荷物を選んでいるシーンでは、日本の片づけコンサルタント近藤麻理恵氏による“こんまりメソッド”への言及があった。

新居に持っていく荷物を選んでいるシーンでは、日本の片づけコンサルタント近藤麻理恵氏による“こんまりメソッド”への言及があった。

 そしてキャリーはこのエピソードで、あのネームネックレスを再び胸につけて、真っ赤なドレスにビッグのジャケットを羽織り夜の街に繰り出す。キャリーが独身時代に購入したネームネックレスは、彼女の自立と自由を表すアイテム。そんなアイテムが再びカムバックしたということは、“再び1人で人生を歩みだす準備ができた”という気持ちの表れであり、一方、ビッグのジャケットを羽織ったことは、“だからと言ってビッグを忘れてはいない”というメッセージなのではないだろうか。

画像2: キャリーがダウンタウンの住人に

 ちなみに、『SATC』では毎シーズン多様な“イケメン”が登場してきたが、新作にも、キャリーの新しい独身ライフの進展に合わせて少しずつイケメンが登場しだしている。第6話では、アンソニーの発案で訪れた整形外科医院のシーンで、ドラマ『glee/グリー』や新作映画『マトリックス レザレクションズ』の新スミス役で知られるジョナサン・グロフ演じるポール・デイヴィッド医師が登場。第6話はキャリーの独身ライフの加速を予見させたので、今後どのような男性たちが登場するのかにも注目していきたい。

画像3: キャリーがダウンタウンの住人に

自立した女性にものしかかる、親からのプレッシャー

画像1: 自立した女性にものしかかる、親からのプレッシャー

 第6話ではキャリーが新しい友人であるシーマに誘われて、ヒンドゥー教のお祝いであるディーワーリーに参加する。ここでシーマの両親に会ったキャリーは、シーマにデニスという“彼氏”がいることを知る。しかしこの彼氏は実在しない人物。両親からの、結婚はしないのか、一生独身なのではないか、といった言葉をかわすためにシーマが作り上げた“彼氏”だった。

画像2: 自立した女性にものしかかる、親からのプレッシャー

 シーマの母親は「娘が幸せならいい」とは言うのだが、「もう53歳よ」という言葉からは、それが「娘が(自分の認める形で)幸せならいい」ということであるのが分かる。シーマは不動産ブローカーとして経済的な成功を手に入れた女性。しかし親から心配されるのは、結局は“結婚はどうするのか”ということ。シーマ本人は「独身で幸せ」とキッパリ言うが、同時に「自分にそう言い聞かせてる時もある」という本音も明かす。この複雑な事情はまさに独身キャリア女性のリアル。シーマという新キャラクターを通して、制作陣はそんな女性たちのリアルを描こうとしているよう。

ミランダの“裏切り行為”にシャーロット節が飛ぶ

 一方でミランダとシャーロットはこのエピソードで大ゲンカを繰り広げる。『SATC』は4人の女性たちの異なる意見が飛び交うところが見どころのひとつで、時には意見が対立することもあった。今回のエピソードでは、第5話でのミランダとチェ・ディアスの“情事”が火種となる。

画像1: ミランダの“裏切り行為”にシャーロット節が飛ぶ

 公園でのピクニック中に、ミランダとチェがセックスしたことを知ったシャーロットは、「はぁ?」とショックを隠さない。前戯だったため「浮気じゃない」と考えているミランダに対して、シャーロットは「浮気よ 絶対にそう」とマジメな彼女らしい言葉でばっさり。『SATC』シーズン2の頃からミランダの夫であるスティーヴを知るオリジナルのファンのあいだではミランダの“裏切り”にがっかりする声が多いので、シャーロットのこの発言には「よく言った」という反応がSNS上で多かった。

画像2: ミランダの“裏切り行為”にシャーロット節が飛ぶ

 ピクニックの席での口論後には、批判されていると感じたミランダは激怒してその場を去ろうとする。ここで、ミランダを追いかけたキャリーから「サマンサみたいに失いたくない。人を失う時って一瞬なの」という発言が出るのだが、その言葉と、その時のキャリーの泣き出しそうな表情からして、大親友だったサマンサの不在がどれほどキャリーの心に暗い影を落としていることが見て取れた。

 次週の第7話からはついにスティーヴの登場シーンが増えていくので、ミランダ、スティーヴ、チェの物語がどう進んでいくのかはお楽しみに。ドラマ『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』第1~6話は、U-NEXTにて見放題で独占配信中。毎週水曜日0時に新エピソードが1話更新され、第7話の配信は2月9日(水)となる。U-NEXTでは『セックス・アンド・ザ・シティ』全6シーズン及び映画2作も配信中。(フロントロウ編集部)

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