DC映画『ジョーカー』で主人公のアーサーがスタンダップコメディのライブに参加するシーンには、ある秘密が隠されていた。(フロントロウ編集)

ホアキン・フェニックス主演大ヒット映画『ジョーカー』

 2019年に公開され、世界中で大ヒットしたホアキン・フェニックス主演の映画『ジョーカー』。本作は、DCコミックスのヒーロー、バットマンの宿敵として有名なジョーカーの起源を描きつつ、現代社会が抱える闇を描いたことで話題となった。

 そのストーリーもさることながら、主演ホアキン・フェニックスの演技は高い評価を受け、アカデミー賞、英国アカデミー賞、そしてゴールデングローブ賞のすべてで、主演男優賞を受賞。

 そんな本作で、ホアキン演じるアーサーがスタンダップコメディのライブに参加するシーンには、ある秘密が隠されていた。

『ジョーカー』、コメディライブのシーン

 主人公のアーサーは、ピエロの仮装をするかたわら、スタンダップコメディアンを目指していた。ある日彼は、とあるナイトクラブでスタンダップコメディのライブに参加する。ステージに立ったアーサーは緊張から笑いが止まらない発作が起きてしまい、会場は静まり返ってしまう。

画像: ©DC COMICS / DC ENTERTAINMENT

©DC COMICS / DC ENTERTAINMENT

 そんな一連のシーンでアーサーの背後に映る店名のロゴにご注目。そこには「Pogo's(ポゴス)」と書いてある。実はこの名称は、実在した“殺人ピエロ”、ジョン・ゲイシーに由来している。

 ジョン・ゲイシーは歴史的に有名なシリアルキラーで、1972年から1978年のあいだ、ピエロに扮して少年を含む33名に性的暴行を加えて殺害し、1994年に死刑が執行された人物。彼の起こしたおぞましい事件は、現在でもたびたびメディアで取り上げられる。

 そんなジョン・ゲイシーがピエロに扮するときに使っていたのが「ポゴ」という芸名。アーサーがスタンダップコメディをするために参加したこのナイトクラブの名前も「ポゴ」で、ライブ後のシーンではアーサーが「“殺人ピエロ 逃亡中”」と書かれた新聞を手にしているのが映し出される。

 あのシーンにシリアルキラーの名前が隠されていたと知るだけで、さらに“不気味さ”が増す。ぜひ『ジョーカー』を見るときは、このシーンに注目してみて。(フロントロウ編集)

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