ボブスレー米代表は一風変わった方法で北京五輪への旅費を捻出
連日のように熱い戦いと感動をもたらしている北京オリンピックも残すところあと4日。出場するにあたって資金難に直面した選手や競技も少なくないなか、アメリカの男子ボブスレー代表チームは、文字通り、チーム全員が“ひと肌脱いで”北京オリンピックへの旅費を捻出することに成功した。
ボブスレー代表はアメリカ政府から資金援助を受けておらず、北京五輪に出場するには7万ドル(約770万円)の資金が必要だった。そこで、フォトグラフファーとしての顔も持つ米代表ボブスレー選手のジェームズ・リードは、選手たちの鍛え上げた肉体を拝むことができるヌードカレンダー「Bob Spread(ボブ スプレッド)」を企画し、クラウドファンディングサイトのGo Found Meにページを立ち上げた。ユニークな企画は大きな反響を呼び、米Washington Postによると、たった1週間で9万ドル(約1,000万円)が集まったという。
この企画の発案者であるジェームズは、「このプロジェクトは、非常に楽しく、やりがいのある仕事だった。やりすぎだって?そのとおりだよ。でも、ボブスレーというスポーツのユニークさを浮き彫りにしている。ソリをうまく押せるアスリートや体型はひとつじゃない。僕たちは皆、それぞれ違った理由で速く滑ることができる。Bob-Spread(※カレンダーの名前)は、ヘルメットやスピードスーツの下にある普段はあまり見られないものを、かなり滑稽ではあるが強調している。フォトグラファーとして、カレンダーの制作者として、本当に誇りに思う。また、アイデアを出してくれたり、(撮影中に)ライトを持ったり、一緒にスタジオをセッティングしてくれたり、写真のために裸になってくれたりした人たちにも感謝したい」と自身のインスタグラムに綴っている。(フロントロウ編集部)