カッサを使うときに注意するべきポイント
日本でもおなじみのマッサージツールであるカッサは、中国で古くから親しまれてきた民間療法「刮痧(かっさ)療法」が原点のアイテム。血流やリンパの流れを促進して、むくみやたるみにアプローチできる優れものでありながら、自宅でテレビを見ながらでも使えるという手軽さも人気の秘密。

そんなカッサを使ううえで知っておきたいのが、避けるべきNG行為。顔の皮膚は薄くデリケートなため、取り入れ方を間違えるとかえってたるみや炎症を招くなど逆効果になってしまうという。
どんな使い方がNGなのか、意外と知らない3つのNG行為をご紹介。
顔に対して垂直に使う
カッサで顔をマッサージするとき、重要なのがその角度。顔に対して垂直の角度でカッサを使うのはNGなのだとか。

中国伝統医学(TCM)を専門とするイボンヌ・チェン医師は、「カッサを使うときには、軽い圧力がかかる程度がベスト。そのため垂直ではなく、顔に対して15度の角度で使うようにしてください」と米Elite dailyでコメント。垂直で使うと顔に圧力がかかりすぎてしまうため、斜めに寝かして使うことが大切だと説明した。
顔を支えずにカッサを滑らせる
カッサを使ったマッサージは、片手でできるというイメージもあるけれど、じつは反対側の手を使わないのもNG行為。なぜなら片手だけでカッサを使うと、必要以上に肌を引っ張ることにつながるから。
フェイスヨガの専門家であり人気TikTokerでもあるリサ・ビューティファイは自身の動画の中で、片手だけを使ってカッサマッサージをするのは避けるべきと話し、カッサを滑らせるスタート地点に反対側の手を添えて固定するようアドバイス。そうすることで、肌を必要以上に引っ張らずにマッサージすることができる。
事前にスキンケア製品を塗っていない
事前にフェイスオイルやクリームなどを塗らずにカッサを使うのも、避けるべきNG行為。漢方医のケイティ・ブリンドル医師は、「カッサは、決して素肌の上にそのまま使わないでください」と英Net-a-porterで指摘。

なぜスキンケア製品が必要かというと、塗っていない状態で取り入れると滑りが悪くなるから。スムーズに滑らないことで肌に負担がかかり、摩擦や刺激によってかえってたるみやすくなってしまうこともあるのだという。これを避けるため、ブリンドル医師はオイルなどのスキンケア製品は、たっぷり塗ってから行なうことをオススメ。
ちなみにチェン医師によると、カッサを使った後に水分を十分に摂らないのもNGなのだとか。これは老廃物の排出によって水分が足りなくなることがあるためだそうで、必ず1杯の水を飲むことが大切だそう。カッサを使うときには、専門家が指摘するNG行為を避けてマッサージするよう心掛けてみて。(フロントロウ編集部)