ウクライナ滞在中のショーン・ペンがポーランドの国境まで歩く
ロシアによるウクライナ侵攻を記録するドキュメンタリーの撮影のため、現地に滞在している俳優のショーン・ペンが、乗っていた車を捨てて、徒歩でウクライナとポーランドの国境まで向かったことを自身のツイッターで報告した。
「私と2人の同僚は、車を道端に捨ててポーランドとの国境まで何キロも歩いた。この写真に写っている車はほとんど女性と子供しか乗っておらず、荷物の気配もなく、車が彼らにとって唯一の財産である」
Myself & two colleagues walked miles to the Polish border after abandoning our car on the side of the road. Almost all the cars in this photo carry women & children only, most without any sign of luggage, and a car their only possession of value. pic.twitter.com/XSwCDgYVSH
— Sean Penn (@SeanPenn) February 28, 2022
昨年11月頃からウクライナとロシアの国境付近で取材活動を行なっていたショーンは、先週初めにウクライナ入り。同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談を行ない、ロシア軍がウクライナに侵攻したことを発表する政府の記者会見にも出席した。国境へ向かったのは“国外に出るため”という声もあるが、撮影の進行具合やショーンの滞在日程については明らかになっていないことから、国境付近の様子を撮影するためとも考えらえる。
ウクライナ政府によると、ロシアは先週初めにウクライナへの侵攻を開始。ウクライナ各地で爆発や空爆が報告されており、首都キエフへの脅威が高まっている。日本時間2月28日には隣国のベラルーシの国境で両国の代表団による停戦交渉が行われたが、合意に至ることなくいったん終了。近々2回目の停戦交渉が行われる予定となっているが、現在もロシア軍による攻撃は続いており、戦闘は日に日に激しさを増している。
ウクライナ侵攻について、ロシアのウラジミール・プーチン大統領は同国とウクライナには歴史的なつながりがあり、平和維持のために行なったと主張しているが、今回の軍事攻撃によってウクライナでは市民を含む多く死者が出ており、国際社会からも広く非難されている。(フロントロウ編集部)