マリリン・マンソンがエヴァン・レイチェル・ウッドを名誉毀損で提訴
過激でグロテスクな発言やパフォーマンスで知られるミュージシャンのマリリン・マンソンことブライアン・ワーナーが、2006年から2011年にかけて交際していた俳優のエヴァン・レイチェル・ウッドを名誉毀損で訴えたことがわかった。
フロントロウで何度かお伝えしているが、マリリンは複数の女性から性的暴行や性的人身売買で訴えられており、エヴァンも被害者のひとりとして知られる。エヴァンはマリリンによるグルーミング(※)や脅迫行為を告発しているほか、交際中に出演したマリリンの楽曲「Heart-Shaped Glasses(原題)」のミュージックビデオの撮影中に同氏からレイプされたことを、今月中旬に米HBOで放送予定のドキュメンタリーシリーズ『Phoenix Rising(原題)』のなかで明かしている。
※性的搾取を行うことを目的に接近し、精神的に支配する行為。
米Varietyによると、マリリンはエヴァンと彼女のパートナーであるアシュリー・ゴアが、彼のキャリアを傷つけるために「レイプ犯や虐待犯として公に仕立て上げた」と主張しており、今週水曜日にロサンゼルス高等裁判所に提出された訴状で、2人が「自身を性的暴行で不当に告発する女性を募り、彼のソーシャルメディアアカウントとコンピュータに侵入し、不正なポルノ送信で彼を陥れるために偽のメールアカウントを作り、告発者とその家族が危険であると誤った印象を与えるためにFBI捜査官になりすました」と申し立てている。
マリリンの弁護を担当するハワード・キング氏は、メディアに当てた声明のなかで、「この訴状は、ブライアン・ワーナーに対する悪意ある不当な攻撃キャンペーンを阻止するために提出されたものです。エヴァン・レイチェル・ウッドとワーナーの長期的な関係が終わった数年後、彼女と彼女の恋人は多数の女性を勧誘し、彼に対する虚偽の申し立てをするよう説得しました」と述べている。
ちなみに、エヴァンだけでなく、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のロス役で知られる俳優のエスメ・ビアンコや、マリリンの元アシスタントも彼から性的暴行や虐待の被害にあったことを公にしているが、マリリンは自身に向けられた疑惑の数々について一貫して否定している。(フロントロウ編集部)