音楽が魅力の1つである『リメンバー・ミー』
2017年に公開され、子供から大人まで老若男女を感動させたピクサーによる映画『リメンバー・ミー』。
公開より6年前の2011年からプロジェクトが始まり、時間をかけて制作された本作は、メキシコで歴代興行成績第1位になったり、中国での興行成績がアメリカよりも良かったりと、異例の国際的な大ヒットを記録した。
生と死をテーマにしたヒューマンドラマの本作では、音楽も非常に大きな役割を担っており、公開時にはその主題歌を歌う子供たちの姿を見かけた人も少なくないはず。
そして、音楽の重要さを理解していた制作陣は、細かなところにまでこだわって映像を仕上げていた。
ギターを演奏する映像で“手元”にご注目
『リメンバー・ミー』で注目すべきは、ギターを演奏するキャラクターたちの“手元”。
ディズニーによると、本作でギターを演奏するキャラクターたちは、正しいコードをひいて演奏をしているという。
アニメーターたちは演奏中のミュージシャンのギターにカメラを取りつけ、そこで撮れた映像を参考に映像を作りあげたそう。
実写の場合、俳優が演奏の仕方を学んで撮影に臨むこともあるが、プロが演奏する手元だけを映して、演技をする俳優の映像と組み合わせることもある。
アニメーションだからこそ追求できた映像と、細部への情熱こそが、本作と一流作品としている要素の1つだった。
(フロントロウ編集部)