ジジ・ハディッドが報酬をウクライナやパレスチナのために寄付
パレスチナ人の父親を持つモデルのジジ・ハディッドが、いまだにイスラエルとの間で土地をめぐる争いが続いている父の故郷パレスチナの人々や、ロシアによる侵攻が行なわれているウクライナの人々のために、2022年秋冬コレクションのショーで得た報酬を寄付することを公表した。
トップモデルであるジジは、世界各国で開催された今年のファッションウィークでももちろん引っ張りだこの存在で、これまでにオフホワイト(Off-White)やヴェルサーチェ(Versace)、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)、 イザベル マラン(Isabel Marant)、コペルニ(Coperni)、モスキーノ(Moschino)、マイケル・コース(MICHAEL KORS)、ルドヴィック デ サン サーナン(Ludovic de Saint Sernin)、マックスマーラ(Max Mara)、トッズ(Tod's)などの2022秋冬コレクションのショーでモデルを務めてきた。
今回のジジの決定は、ショーの報酬をウクライナのために寄付することを表明したモデルのミカ・アルガナラズに続くものとなっていて、ジジはインスタグラムで「ファッションマンスのスケジュールは例年決まっているため、これはつまり、同僚たちや私は頻繁に、胸が張り裂け、トラウマが残るような歴史上の時期でも、新たなファッションのコレクションを表現しなくてはいけないということを意味します。私たちは仕事のスケジュールの多くをコントロールすることができませんが、何かの『ため』に歩くことはできます。友人であるミカ・アルガナラズが踏み出した一歩に続いて、ウクライナの戦争で苦しんでいる方々を支援し、パレスチナで同様の経験をしている人たちへの支援を引き続き行なうために、私は2022年秋コレクションのショウの報酬を寄付することを誓います」と発表。
「私たちの目や心は、人類が経験しているすべての不当に開かれていなければなりません。私たち全員が、政治や人種、宗教を超えて、お互いをブラザーやシスターだと認識できますように。最終的には、無実な命が戦争の代償を払うことになるのです。指導者たちではありません。ウクライナからその手を退けて。パレスチナからその手を退けて。平和を」と投稿を締め括り、平和を呼びかけた。
ベラ・ハディッドやカイア・ガーバーら多くのモデルが寄付を表明
ミカ・アルガナラズの行動に続いて寄付を発表したのはジジが初めてではなく、先日、ジジの妹であるベラ・ハディッドや、カイア・バーバーらも最近のファッションウィークで得た報酬を寄付することを表明している。
ベラはミカが寄付を表明したことを受けてインスタグラムストーリーズを更新して、「このファッションウィークの収入の一部をウクライナを支援する団体に寄付します」と発表。「私のモデルの友人や同僚、それから、同じように葛藤する気持ちを抱えているすべての人たちへ。きっと、これこそが私たち全員にできることだと思います」と続けて、寄付を呼びかけた。
また、カイアも「ミカが例として導いてくれた。同じことをするように私たちをインスパイアしてくれてありがとう」と綴り、同じくウクライナのために報酬を寄付することを表明した。(フロントロウ編集部)