ロシアによる侵攻を受けているウクライナで、少女が避難用のシェルターで映画『アナと雪の女王』の主題歌「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」を歌う映像が拡散され、この曲を歌うエルサ役本人であるイディナ・メンデルが少女にメッセージを寄せた。(フロントロウ編集部)

「レット・イット・ゴー」を歌う少女の映像がイディナ・メンデルに届く

 ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナで、ロシア軍からの爆撃などから身を守るために人々が身を寄せ合っているシェルターの中で、1人の少女がディズニー映画『アナと雪の女王』の主題歌「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」を歌う映像が世界中で話題になっている。

 英Press News Agencyによれば、今回話題になっているのは、アメリアという少女がシェルターで「レット・イット・ゴー」を歌っている映像。シェルターにいる全員が静かにアメリアの歌声に聴き入っているこの映像を最初にフェイスブックに投稿したマーサという女性は、次のようにコメントを添えた。「(歌い出しの)最初の言葉で沈黙が訪れた。誰もが自分たちの用事を後回しにして、光をもたらしてくれた少女の歌声に聴き入っていたの」。

 広く拡散されたこの映像は、オリジナルの「レット・イット・ゴー」を歌っている張本人で、『アナと雪の女王』シリーズでエルサを演じているイディナ・メンゼルの目にも留まることに。ロシアの血も引いているイディナは、ツイッターでアメリアの映像をリツイートして、「私たちにはあなたが見えているよ。本当に、あなたのことが見えているよ」と、ウクライナの国旗を意味する水色と黄色のハートの絵文字を添えて少女にメッセージを送った。

 また、オランダ出身の音楽プロデューサーだというマグノリア・リーフという人物からは、アメリアにCDデビューのオファーも届いている。「こんにちは、リトル・プリンセス! 私はオランダ出身の音楽プロデューサーです。美しい歌声を持っていますね。あなたと1曲か2曲、もしくはCDをレコーディングしたい。収益はすべて、ウクライナに送ります。あなたやご両親と一緒にやりましょう! どうか歌い続けて。みんなが好きになっているよ!」とマグノリアはリプライを寄せた。

 ウクライナ政府によれば、ロシアは約2週間前にウクライナへの侵攻を開始。ウクライナ各地で爆発や空爆が報告されており、その攻撃は日に日に激しさを増している。 国連人権委員会が現地時間3月9日に発表したところによれば、現時点までにウクライナの民間人も516人がロシアによる侵攻の犠牲になったとされている。また、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の発表によれば、現地時間3月8日までにウクライナから200万人を超える難民が国外へと避難したという。(フロントロウ編集部)

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