クロエ・チェリーがアダルト業界に入って直面した現実
ゼンデイヤが主演を務める大ヒットドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』のシーズン2に薬物中毒の娼婦フェイ役で出演し、役者デビューを果たしたクロエ・チェリーが、AV女優として活動していた頃のことをポッドキャスト『Call Her Daddy(原題)』で振り返った。
『ユーフォリア』でクロエが演じるフェイ。
「私は長年、AV女優として活動していました。その業界で一生懸命やっていました」。こう話すクロエは、2015年にアマチュアポルノに出演したことがきっかけでAV女優になり、2019年までの約4年間のあいだに200本以上のアダルトビデオに出演。その後、会員制の18禁SNSサービス「Only Fans」に活動の場を移した。
クロエはすでにAV女優を引退したことを認めているが、業界に入ったことは後悔していないという。しかし、悔いはないが、その裏で人間関係を犠牲にする必要があったことを明かしている。
「アダルト業界で働く上で唯一最悪なのは、業界外での扱われ方です。高校時代に仲良くしていた友達から、突然、私が(その友達の)彼氏とヤるかもしれないから、私とはもう友達でいたくないと言われるようなことがありました。無論、私は彼女たちの彼氏と関わる気もありませんでした。そういう変なイメージを持たれてしまうのが、唯一の悪いところだと思います。カメラの中でこうだから、実際もそうなのだろうと思われていたんです。女友達をたくさん失ったのは、私は一緒にいるのにふさわしくないと思われたからです。彼氏のほうが『あの子とは付き合っちゃダメだ』と言うこともありました。彼女たちがそれを素直に聞き入れたことが、私には信じられませんでした」
関係が壊れてしまったのは友達だけでなかった。クロエいわく、AV女優になった彼女に「最も傷つく言葉」を発したのは彼女の実の母親だったそう。
「母から『性労働は人として最低の行為だ』と言われました。これは私が深く同意できないこととして公に共有していることです。他に同意する人がいるかどうかわかりませんが、自分の家族を貶めようとすることのほうが私は最低だと思います」
ちなみに、母親からは辛らつな言葉をぶつけられてしまったが、ほかの家族は彼女の決断に理解を示してくれたそうで、「私のほかの家族たちは母よりもずっと寛大で、彼らとは今でも親しくしています」と言うと、「ただ、あの時のみんな(=自分から離れていった友人や母)の判断は非常識で、私の心を永遠に揺さぶるものでした」と続けた。(フロントロウ編集部)