マーベル俳優シム・リウが日本企業に宣戦布告!
2021年に公開されたMCU映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でMCU初のアジア系ヒーローである主人公のシャン・チー役に抜擢されて、世界的な人気を誇るシリーズのキャストの仲間入りを果たしたシム・リウ。
昨年12月には、早くも『シャン・チー』続編の製作が発表されるなど、MCUデビューを果たして以降、注目度が上がり続けているシムだが、俳優としてブレイクを果たす以前には、モデルとして生計を立てていた。
シムは、2013年に公開された映画『パシフィック・リム』にエキストラとして出演したことをきっかけに俳優としてのキャリアをスタートさせるも、すぐには大きな仕事は舞い込んで来ず、ストック写真のモデルとしての仕事を請け負うことに。ストック写真とは、いわゆるイメージ写真などに使われる写真のことで、シムも写っているストック写真は現在でも「ゲッティイメージズ」というストックフォトのサイトで入手し、商用利用することができる。
「2014年に、100ドル(約1万1,000円)でストック写真の仕事を1つだけ受けたんだ」とシムは以前、インスタグラムストーリーズへの投稿で当時のギャラ事情について明かして、「最終的には何百もの広告や店頭写真、パンフレット、教科書の表紙に僕の写真が載ることになったよ。ストック写真のモデルを務める時には、よく考えること。写真は永遠に残るからね」と、わずか1万円ほどのギャラで撮った写真があらゆる広告や商材で使われていることにジョークまじりに後悔を滲ませていた。
シム・リウが自身の写真が使われた東芝の広告を発見
何百もの媒体に自身のストック写真が使われたというシムだが、今回、当時の自身の写真が使われた広告を久しぶりに発見したよう。
シムが発見したのは、日本の電機メーカーである東芝の昔の広告で、お馴染みの「Leading Innovation」という同社のスローガンの下で、満面の笑みを浮かべるシムが写っているプリンターの広告。
シムはこの広告の写真をツイッターに投稿して、次のようにツイートした。「東芝、あなたたちがこの写真にいくら支払ったにせよ、私は間違いなくそれより安い価格で広告出演したでしょう。さあ、これからは敵同士です」
Toshiba, whatever you paid for this photo, I guarantee you I would have endorsed you for less. Now we are enemies. pic.twitter.com/bzI6reJS6T
— Simu Liu (刘思慕) (@SimuLiu) March 13, 2022
“言ってくれれば安いギャラで広告出演したのに、自分の黒歴史時代のストックフォトを使うなんて!”という自虐つきのジョークを東芝に向けたシム。彼がMCUヒーローとして世界的なスターとなったことを考えれば、モデル時代の彼のストック写真を広告に使えた東芝のような企業はある意味ラッキー。今回のシムのツイートは8万回以上いいねされており、東芝としてはシムの宣戦布告によって意外な形での宣伝効果となった。(フロントロウ編集部)