『ウエスト・サイド・ストーリー』でアニータを演じたアリアナ・デボーズが、第94回アカデミー賞で助演女優賞を受賞。クィアの有色人種女性として初めてアカデミー賞を受賞した。(フロントロウ編集部)

アリアナ・デボーズが『ウエスト・サイド・ストーリー』で助演女優賞を受賞

 日本時間3月28日にロサンゼルスのドルビーシアターで開催されている第94回アカデミー賞授賞式で、映画『ウエスト・サイド・ストーリー』でアニータを演じたアリアナ・デボーズが助演女優賞を受賞した。

画像: アリアナ・デボーズが『ウエスト・サイド・ストーリー』で助演女優賞を受賞

 アリアナは、『ロスト・ドーター』のジェシー・バックリー、『ベルファスト』のジュディ・デンチ、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のキルスティン・ダンスト、『ドリームプラン』のアーンジャニュー・エリスをしのいで今年の助演女優賞を受賞。

 プエルトリコ人の父と白人の母を持ち、アフリカ系とイタリアの血も引く彼女にとって、初めてのアカデミー賞受賞となっただけでなく、アフロ・ラテン系でクィアだと自身のアイデンティティを説明する彼女の受賞は、有色人種のクィアの女性として史上初めてのアカデミー賞受賞となった。

 アリアナは受賞スピーチの中で、自身のアイデンティティにも触れて、「クィアだと公言しているアフロ・ラティーナの有色人種の女性が、芸術を通じてその人生に強さを見つけた姿を皆さんは目撃しています。私たちはそれを祝福するためにここにいると、私は信じています」とコメント。

 「自分自身のアイデンティティを一度でも疑ったことのある人や、自分がグレーな空間にいるような気がしてしまったことのある人たちへ。私たちのための場所はあるということを、私が約束します」と続けて、自身と同じような境遇にある人々に向けた力強いメッセージを寄せた。(フロントロウ編集部)

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