2022年アカデミー賞で『JUNO/ジュノ』キャストがプレゼンターに
2022年に開催された第94回アカデミー賞授賞式は、再会の多いイベントとなった。
1994年の映画『パルプ・フィクション』のユマ・サーマン、ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソンが再集結した時には、『ドライブ・マイ・カー』の主演であり、大の映画好きとして知られる西島秀俊が満面の笑みになっているところが米テレビ局のカメラに映し出されて話題になったが、その他にも、1992年の映画『ハード・プレイ』のキャストなども再会。
そして、2007年に公開された映画『JUNO/ジュノ』のキャストたちも。
望まぬ妊娠を経験することになった高校生のジュノを中心とした温かい物語で主演を務めたエリオット・エイジ、ジュノが産む子供の養母となるヴァネッサを演じたジェニファー・ガーナー、ジュノの父親であるマックを演じたJ・K・シモンズは、2022年のアカデミー賞脚本賞の受賞者を発表するプレゼンターとして、15年ぶりに再会。
The cast of "Juno" — Jennifer Garner, Elliot Page, and J.K. Simmons — reunite at the 94th Academy Awards to present the #Oscar for Best Original Screenplay. pic.twitter.com/zHzRpgdOYp
— IndieWire (@IndieWire) March 28, 2022
口コミから大ヒットを記録した『JUNO/ジュノ』は第80回アカデミー賞で作品賞を含む4部門にノミネートされるに至り、脚本賞を受賞している。3人は『JUNO/ジュノ』について、「それまでに読んだことのないものだった」と振り返った。
そして3人が揃うのは、エリオットがトランスジェンダーであることを公表した2020年12月以降初のことでもある。
当時、エリオットがトランスジェンダーであることを公表したインスタグラムの投稿に、ジェニファーはすぐに「大きい大きい愛を、エリオット」と、彼に愛を送っていた。また、J・K・シモンズはその数カ月後に米Yahoo!のインタビューで、「あれ(エリオットの公表)が起こったのを見るのは素晴らしいことでした」と語り、エリオットは「多くの人にとってのポジティブな影響」となっていると称賛した。
『JUNO/ジュノ』では、エリオットとジェニファーは妊娠中の高校生と新米ママ、エリオットとJ・K・シモンズは娘と父親という関係を演じた。しかしその後、プライベートではジェニファーは3人の子供の母親となり、エリオットは男性となって恋愛や自分が望む本当の身体を楽しんでいる。
15年ぶりの再会は、それぞれが自分の望む道を進み、起こしてきた変化を感じられる感動的なものとなった。
(フロントロウ編集部)