『ドライブ・マイ・カー』が受賞した国際長編映画賞のプレゼンターを務めたシム・リウ
現地時間3月27日に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第94回アカデミー賞授賞式で、念願のアカデミー賞へのデビューを果たし、コメディ俳優のティファニー・ハディッシュと共に国際長編映画賞のプレゼンターを務めたマーベル俳優のシム・リウ。
初のアカデミー賞という大舞台を前に、父親から「アカデミー賞はおまえのためにあるわけじゃないということを忘れないように」と、アドバイスをもらっていたことを明かしていたシムだが、本番では、持ち前のユーモアを存分に発揮して会場を笑いに包むことに。
カナダ出身であるシムは、アメリカ以外で上映された英語ではない言語の作品を対象にした国際長編映画賞の受賞者を発表するにあたり、「私たちは国際長編映画賞を発表するためにここにいます。私自身、特に心が踊っていますよ。というのも、私も国際的な国の出身なので。アメリカ人の多くが、異国的で違った国だと見なしているであろう、カナダという国のね」とジョークを飛ばした。
コンビを組んだティファニーが、カナダの一部の地域でフランス語が公用語になっていることに触れて、「フランス語を話すのですか?」とフランス語で質問すると、シムもフランス語で「ええ、私と一緒に寝たいですか?」とお返し。「フランスがカナダにあったことを知りませんでした。クレイジーですね」とティファニーが続けた。
2人は一連のやり取りの後で、日本映画『ドライブ・マイ・カー』に国際長編映画賞のトロフィーを授与した。
シム・リウがアカデミー賞デビューを振り返る
授賞式後には、米Vanity Fairが主催したアカデミー賞のアフターパーティーにも出席して、セレブたちとの交流を楽しんだシム。
シムはその後、自身のインスタグラムを投稿して、アカデミー賞の会場やアフターパーティーの会場で撮影された一連の写真を公開。
「将来の世代はこれらの写真を見て、僕のことを実際よりもクールだと思ってくれることを願っている」と綴って、自身がいかにアカデミー賞という初の晴れ舞台で輝いていたかについて、ジョーク交じりに振り返った。
(フロントロウ編集部)