ジェイク・ギレンホールらが監督の「むちゃぶり」を明かす
映画『アンビュランス』は、「ハリウッドの破壊王」と呼ばれるくらい大騒乱のアクションと人間性あふれるキャラクターで魅せることで知られるマイケル・ベイ監督作品。
ベイ監督に「将来スターになると確信した」と見染められて、出産直後の妻の治療のために大金を必要とするウィルを演じたヤーヤに監督との撮影について聞いてみると、「マイケルって、すごく変わるんですよね。何でもかんでもあっという間に変わっていくから予定通りにいかないので、それに合わせて即興しなくてはいけないんです」とフロントロウ編集部に返答。
これには、ウィルの血のつながらない兄ダニーを演じるジェイク・ギレンホールも同意し、「本当にマイケル・ベイって、その日何を撮影するかわからないんです。例えば救急車のアクションを撮っていた時には、その最中に飽きてしまったらしく、『ちょっとそれやめて』みたいなことを言って、ほかの車に乗せてこれでいこうみたいな感じで、すぐ変えちゃうんですね。そしてその時撮るシーンは脚本に全くなかったものなんです」と、現場での騒乱ぶりを明かした。
そして、ハイジャックされた救急車に偶然乗り合わせてしまった救命士のキャムを演じるエイザ・ゴンザレスも、「マイケル・ベイ監督の現場は前から“ベイヘム（※）”と呼ばれていますが、本当にシュールなくらいその通りでした」と笑った。
※「ベイ監督」と「メイヘム（騒乱）」という言葉をかけ合わせた造語。
マイケル・ベイ監督のむちゃぶりに、俳優陣の反応は…
そんなにコロコロ変わる現場は大変そうに思えるが、俳優陣はみんな逆にそれが楽しかったという。
ジェイクは「本当に毎日その連続なんです。俳優によってはその日、次の日と、何をやるか分からないと嫌な人もいると思いますが、僕にとってはそれがすごくエキサイティングで大好きでした」とコメント。
ヤヤが「変更に合わせてやっていくのはすごくエキサイティングでしたし、面白かったですし、すごくインスピレーションを受けました」とジェイクに同調すると、エイザは、「マイケルからたくさんのことを学びました。監督として、ひとつのディテールも逃さない、すべてを大事にする人なんです。それはやっぱり見ていて素晴らしいと思いました」と撮影を振り返った。
ベイ監督は本作にて、スリリングかつダイナミックなシーンの撮影のために、ドローン世界チャンピオンを雇ってFPV ファースト・パーソン・ビュー（一人称視点）と呼ばれるドローンを用いた最新の撮影技術にも挑戦している。そしてその結果、海外では2022年のベスト・アクション映画だという声も出ている。映画は劇場で公開中。（フロントロウ編集部）
