MCU映画でドクター・ストレンジを演じているベネディクト・カンバーバッチが、シリーズのなかでマルチバースが開かれたのはドクター・ストレンジの責任だとする声に反論した。(フロントロウ編集部)

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で開いたマルチバース

 自身が主人公のドクター・ストレンジを演じるMCUの新作映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の日本公開が、2022年5月4日に控えているベネディクト・カンバーバッチ

 同作は、2022年1月に日本公開された前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の中で、ドクター・ストレンジが禁断の呪文によって時空を歪ませたために、無限の可能性が存在するパラレルワールドである“マルチバース”が開かれてしまった後の世界が描かれる。

マルチバースが開いたのはピーター・パーカーの責任でもあるとベネディクト

 前作では、自分の正体がスパイダーマンであることを知る全員から“スパイダーマンの正体はピーター・パーカー”という記憶を消してほしいという、トム・ホランド演じるピーター・パーカーからのお願いを聞き入れ、ドクター・ストレンジが呪文を唱えたがきっかけで、マルチバースが開いてしまうことに。

 そのため、マルチバースを開いたのは“ドクター・ストレンジの責任”だとする声も多いのだが、今回、ベネディクト本人がそうした意見に反論した。

画像: マルチバースが開いたのはピーター・パーカーの責任でもあるとベネディクト

 米Total Film誌とのインタビューでマルチバースについて話を振られたベネディクトは、「僕たち全員がピーター・パーカーのことが大好きなのは知っていますが、呪文がたしか、6回くらい遮られたことに立ち返ってもいいですか?」と、ドクター・ストレンジが呪文を唱えている時にピーター・パーカーが“やっぱりこうして!”と何度も注文をつけて遮ってきたことを強調し、マルチバースを開いてしまったのはピーター・パーカーにそもそもの責任があるとした。

 ベネディクトは続けて、「『彼は自分自身の傲慢さの代償を支払うことになる』で済ませてしまうのは、あまりに簡単です」と、マルチバースを開いた責任はドクター・ストレンジのその傲慢さにあるとする声にも反論。

 「実際、すべてが傲慢というわけではありません。そこには、計算されたリスクもあります」と、マルチバースを誤って開いてしまったものの、その中でもリスクを計算しながら行なっていたことを示唆し、「それが(続編『マルチバース・オブ・マッドネス』で)彼をどこに導くことになるのか、目撃することになります」と続けた。

 「私たちの映画で起きるのが、マッドネス(狂気)であることは確かです。徹底的にやってます。ビッグですよ。かなり野心的なものです。うまくいけば、私たちが観てきた中で最大規模の(マーベル)作品になると思っています」と、ベネディクトは続編についてさらに語り、作品への自信を覗かせた。(フロントロウ編集部)

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