今年のアカデミー賞授賞式で共同司会の1人を勤めたエイミー・シューマーが、授賞式でウィル・スミスがクリス・ロックをビンタした事件がトラウマになっていると改めて語った。(フロントロウ編集部)

ウィル・スミスのビンタ事件がトラウマになったと告白したエイミー・シューマー

 現地時間2022年3月27日に米ロサンゼルスのドルビーシアターで開催された第94回アカデミー賞授賞式で、ワンダ・サイクス、レジーナ・ホールとともに司会を務めたコメディ俳優のエイミー・シューマー。

 今年の授賞式では、社会における男女の賃金格差を皮肉ったり、米・フロリダ州で可決された通称「ゲイと言ってはいけない法案(Don't Say Gay Bill)」を批判したりした、3人の女性司会による社会問題を風刺した痛烈なジョークも大きな話題になったが、ウィル・スミスが授賞式中にプレゼンターのクリス・ロックをビンタしたことで、授賞式後は彼女たちのジョークや、最も重要な受賞結果以上に、このビンタ騒動が大きな注目を集めることとなった。

画像: ウィル・スミスのビンタ事件がトラウマになったと告白したエイミー・シューマー

 ビンタ事件が起きたのは、クリス・ロックが長編ドキュメンタリー映画賞を発表するためにステージに立った時で、クリスはこの時にウィルの妻であるジェイダ・ピンケット・スミスの坊主をジョークに。ジェイダは脱毛症に悩まされており、それが理由で2021年から坊主頭にしているのだが、その事実をクリスが知っていたかどうかは本人の口から明かされていない。

 授賞式の最中にこのような大きな騒動が起きてしまったことで、舞台裏はかなり騒然としていたことが伝えられるなど、主催者たちも前代未聞のハプニングへの対処を余儀なくされた。そうした中で、エイミーは授賞式から数日後の現地時間3月30日にインスタグラムを更新。

 現在は削除されている投稿で、「今も(ビンタ事件の)影響を受け、トラウマになっています」と告白。「ウィル・スミスが抱えている痛みも相当なものだと思いますが、いずれにせよ、私は今もショックを受け、当惑し、悲しみを抱えています。私は自分や共同ホストたちのことを誇りに思います。でも今は、私たち全員が目撃したことによるこの不安な感情が、どこかへ去ってくれることを待っています」と綴っていた。

「私たち全員にとってトラウマ」とエイミー・シューマー

 エイミーによれば、ビンタ事件がトラウマになったと明かしたことで、一部の人たちからはからかわれることもあったという。今回、米・ラジオ番組『The Howard Stern Show(原題)』に出演したエイミーは、「トラウマになりましたと言ったことで、人々からはからかわれました」と告白。

 「ただ、あの出来事で私だけがトラウマになったわけではないと思っています。あの出来事は私たち全員にとってトラウマになりました」と、あの場にいた全員にとってのトラウマになったはずと振り返った。

画像: 「私たち全員にとってトラウマ」とエイミー・シューマー

 「クリス・ロックは私の親友の1人で、クエストラヴも同じく私の親友の1人です」と続けて語り、自身の友人であるクリスと、この騒動によって受賞への注目度が薄まってしまった、長編ドキュメンタリー映画賞の受賞監督クエストラヴに思いを馳せたエイミー。

 「なので、私の友人が殴られているのを見るのは…ウィル・スミスも同じで、私はずっと彼が大好きでしたし、誰もが彼を愛していていました。『私は彼が大好き』って思わなかった時はなかったと思います。私はこれまで暴力がほとんどない環境に身を置いてきました。自宅などに暴力がない環境で育ってきました。ショッキングでしたね。ガッカリしました」と続けて、これまで周囲に暴力がなかった自身にとって、トラウマに残るような出来事になったと改めて振り返った。(フロントロウ編集部)

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