ユニバーサル・スタジオのダンサー職に採用されなかった男性が、パフォーマンスを見ていた時に取った行動を収めた動画が、見ている側も恥ずかしくなってしまうと話題になっている。(フロントロウ編集部)

ユニバーサル・スタジオに採用されなかったから…

 アメリカのニューヨークを拠点に活動するコメディアンのディラン・アドラーがツイッターに投稿した1つの動画が話題になっている。「ユニバーサル・スタジオでダンサーとして働くことを拒否されたから、そのパフォーマンスの初回を見に来た」というコメントが添えられた動画のなかでは、『ハリー・ポッター』シリーズに登場するダームストラング専門学校の制服を着たダンサーがパフォーマンスをしている様子を見ることができる。

 そしてそのパフォーマンスが終わった時に、ディランが取った行動が…、観客の少し前に出てバク転をするということ。

 もちろん、彼はこれをジョークのつもりで行なったわけだが、動画には、「“バク転ができるから自動的に良いダンサーなんだ!”」「究極のメインキャラクター症候群」といった、彼の行動を皮肉るコメントが多く寄せられることに。一方で、彼の行動はジョークであり、さらに彼に対する人種差別発言も見かけられる事態になり、彼に対する多くのコメントの内容は過剰反応だと批判する声もあがった。

 彼の行動への賛否はさておき、ディランが舞台の目の前までは行かず、少し控えめ観客の前へ出てこと、そこで行なったパフォーマンスがバク転だけだったこと、さらに、観客は何が起こったのか理解していない様子で、とくに歓声があがることもなく、動画の最後の様子を見る限りディランも少し恥ずかしいのではないかと感じ取れることから、動画を見た人たちの間では恥ずかしくなってしまう人がいたよう。

 日本では、ここ数年で共感性羞恥心という言葉が広く知られるようになってきた。他の人が恥ずかしい思いをした時に、自分も“いたたまれない”気持ちになってしまうことだが、英語でもその気持ちを指す表現があり、「2nd hand embarrassment」と言う。ディランの動画を見た人にも、そんな感情を抱いた人はいた。

 「間接的恥ずかしさ(2nd hand embarrassment)とは何かを説明しなきゃいけなくなったら、この動画を見せる」

 世間での話題はさておき、今日もパフォーマンスに情熱を捧げるディランは、「ユニバーサル・スタジオには拒否されたけど、僕のショーには来てね」とコメントしている。

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.