ドラマ『ダウントン・アビー』でコーラ・クローリーを演じるエリザベス・マクガヴァンが、映画版の第2弾『Downton Abbey: A New Era』のワールドプレミアでナチュラルヘアを披露。60歳を超え、ハリウッドにおけるエイジズムについても語っている。(フロントロウ編集部)

『Downton Abbey: A New Era』プレミアでナチュラルヘア披露

 英国貴族と使用人たちの群像劇を描き大ヒットしたドラマ『ダウントン・アビー』の待望の映画版第2弾『ダウントン・アビー:ニュー・エラ(原題)』が、4月29日にイギリスで公開。公開前にはロンドンにキャストたちが集まり、ワールドプレミアが開催された。

画像1: 『Downton Abbey: A New Era』プレミアでナチュラルヘア披露

 そこでひと際注目を集めたのが、ダウントン・アビーの領主クローリー家の母であるコーラを演じるエリザベス・マクガヴァン。映画続編にはおなじみのブルネットヘアで出演しているエリザベスだが、2021年に撮影終了してからは地毛を伸ばしており、ロンドンでの世界プレミアは白髪で挑んだ。

画像2: 『Downton Abbey: A New Era』プレミアでナチュラルヘア披露
画像3: 『Downton Abbey: A New Era』プレミアでナチュラルヘア披露

エリザベス・マクガヴァン、俳優のエイジズム(年齢差別)に苦言

 2021年に60歳を迎えたエリザベスは、「50歳になるのは良かったのですが、60歳になるのは好きではありませんでした。それが近づいてくると、私のすべてが、『イヤ、60歳なんて無理。気が進まない!』という感じでした」とWoman & Home誌に語っており、当初は還暦を迎えることを恐れていたそう。しかし、一度迎えてしまったら受け入れられたそうで、「節目を乗り越え、友人たちの助けもあって、今はとても楽しいです」と付け加えた。

画像: エリザベス・マクガヴァン、俳優のエイジズム(年齢差別)に苦言

 そんなエリザベスは最近、ハリウッドのエイジズム(年齢差別)に声を挙げることが増えている。その理由は、同じ年齢の男性に比べて自分が演じられる役が限られていると実感しているから。

 現時点で『Downton Abbey: A New Era』以降の作品出演は発表されていないエリザベスは、「私の年齢の女性には、同じ年齢の男性よりもチャンスが少ないです。それが現実です。でも、状況は少しずつですが変わってきています。この数年起きている会話はとても意義深いもので、この2、3年は大変でしたが、未来には希望を持っています」とコメント。

 Telegraph紙のインタビューでも、「私くらいの歳になると、(俳優としての)選択肢は、完璧な母親や妻になることを拒否してきて、今やノイローゼでほとんどアルコール中毒の狂った女を演じるか、膝の上で手を組んだ素敵な完璧なおばあちゃんを演じるかのどちらかです」と、還暦を迎えた女性の機会の少なさを語った。(フロントロウ編集部)

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