ベネディクト・カンバーバッチ、言いにくい名前を自虐
MCU最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の公開に合わせて、世界各国のメディアを行脚してプロモーション活動に勤しんでいるベネディクト・カンバーバッチが、少し厄介な自分の名前について、改名しようかと悩んでいた時期があったことを明かした。
ベネディクトの本名は「ベネディクト・ティモシー・カールトン・カンバーバッチ(Benedict Timothy Carlton Cumberbatch)」。
カンバーバッチという苗字はカタカナで表記すればわかりやすいが、英語では発音がなかなか難しく、スペリングも長く複雑で、ネイティブでもどう呼んだらいいのかと迷う人がいるほど。
米トーク番組『レイト×2ショーwith ジェームズ・コーデン』でこの件に言及したベネディクトは、「カンバーバッチ」という苗字の発音はまるで「お風呂でしたオナラみたいな音」だと自虐。さらに、週末を引きずってテンションが上がりにくい「月曜日の朝には言うのが難しい」名前だとユーモアたっぷりにコメントした。
もっと簡単な芸名で活動しようとしていた
文字数が多いことから、盤上にアルファベットの駒を並べ、単語を作って得点を競うゲーム『スクラブル』では「高得点がゲットできるかもしれませんが、それ以外はぎこちないだけですよね」とジョークを飛ばしたベネディクトは、じつはもっと簡単な名前で活動する計画があったことも告白。
「ベン・カールトン」というファーストネームの短縮形とミドルネームを合わせた名前が良いのではないかと思っていたそうだが、エージェントから、「カンバーバッチ」のほうが人々の記憶に残りやすいと説得され、そのままの苗字を採用。結局はそれが功を奏したのか、仕事がバンバン入ってきたとも明かした。
ベネディクトと一緒に番組に出演していた『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の共演者でワンダ役のエリザベス・オルセンも、デビュー前は、ミドルネームを使った「エリザベス・チェイス」という名前で活動しようと考えていたそう。
エリザベスが、ドラマ『フルハウス』のミシェル役を2人で担当し、その後、子役として一時代を築いた“オルセン姉妹”ことメアリー・ケイト&アシュレイ・オルセンの妹だと知っている人は多いと思うが、エリザベスの場合は、姉たちの”七光り”で役者になったと思われるのが嫌だったため、「オルセン」というファミリーネームを伏せようとしていたという。
今ではすっかり世間に知れ渡った「カンバーバッチ」という名前。ベネディクトがブレイクしたての頃は、一部のファンたちが、彼に首ったけという意味を込めて“カンバービッチ(Cumberbitches=カンバーバッチの女)”を自称するという現象もみられた。
もしも「ベン・カールトン」という少々ありきたりな芸名で活動していたら、ファンたちの遊び心あるニックネームもまったく別のものになっていただろう。(フロントロウ編集部)