※この記事にはMCUドラマ『ロキ』のネタバレが含まれます。
バイセクシャルであることが明らかになったロキ
2011年に公開された映画『マイティ・ソー』で初登場して以来、MCU作品でロキを演じているトム・ヒドルストンが英The Guardianとのインタビューに応じて、2021年にDisney+(ディズニープラス)で配信された主演ドラマ『ロキ』のなかでロキのセクシャリティに言及されたことについて語った。
『マイティ・ソー』で初登場したロキのジェンダーやセクシャリティについては、MCUでは10年にわたって明言されていなかったのだが、ドラマ『ロキ』の予告編のなかで、「シェンダー・フルイド」であることが明らかになった。「シェンダー・フルイド」とは、性自認が一定ではなく、液体(fluid)のように流動的に変わる人のことで、男/ 女とはっきりと自身のジェンダー定義をせず、その時々によってさまざま変わることを示している。
また、原作ではバイセクシャルだと明言されたことがあったロキのセクシャリティについても、ドラマ『ロキ』の第3話の中で正式にバイセクシャルだと判明。ロキが自身の変異体とされるシルヴィと対話するシーンで、「あなたはプリンス。プリンセス候補はいる?それともプリンス候補?」と恋愛事情を聞かれた際に「その両方だ。君もだろ?」と答え、バイセクシャルであることが明らかになった。
トム・ヒドルストンがロキのカミングアウトを振り返る
今回、英The Guardianとのインタビューに応じたトムは、そのなかでドラマ『ロキ』についても触れて、“ご自身にとって初めてのマーベルのスピンオフ作品で、大スクリーンから小さなスクリーンに移行したのはどんな感じでしたか?”という質問に回答した。
「(ドラマへの出演を)依頼されたことはとても光栄でした」とドラマについて振り返ったトムは、「私たちは全員、キャラクターの誠実さを維持したいと考えていました。人々に愛されている部分は残しつつも、新しいものも表現しようと試みたのです」と同作でのキャラクターの描き方の意図について語った上で、MCUのような世界的なシリーズでLGBTQ+のレプリゼンテーションを描くことの重要性について、次のように明言した。
「それから、私はロキがバイセクシャルだとカミングアウトしたことが、それを目撃した人たちにとって有意義なものにしたいとも思いました。小さな一歩でしたし、まだまだ道のりはありますが、私たち全員にとって間違いなく大切なことでした」。
初登場から10年を経てバイセクシャルであることが判明したロキだが、最近のMCU作品にはLGBTQ+のキャラクターたちが多く登場しており、MCUのキャラクターとしては初めてオープンリーなLGBTQ+として登場した『マイティ・ソー』シリーズのヴァルキリーを筆頭に、『エターナルズ』のファストスや、最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のアメリカ・チャベスがLGBTQ+であることが判明している。(フロントロウ編集部)