育休に代わる新愛称は何が良い?
「育休」と聞くと、どんなイメージが浮かぶだろうか? 育児休業/育児休暇の略語であるため、なんとなくどこか休暇なイメージがつきまとうのは事実。実際、仕事からは離れているが、生まれたばかりで、見守っていなければ簡単に死ぬ可能性もある小さな子供を保護し、育てる育児は休暇ではない。
そんなななか、「男女を問わず」育休を取りやすい社会を目指す東京都が、育児休業に代わる新たな愛称を募集中。「育児休業を“仕事を休む期間”と捉えるのではなく、“社会の宝である子供を育む期間”であり、“子が親とともに過ごす大切な期間”と考える社会のマインドチェンジが必要」だと説明していて、4月28日から5月30日の間に、誰でも新しいアイディアを応募できる。
他の国では「育休」はなんと言う?
育休を指す言葉はどの言語にも存在するが、どういった意味なのだろうか? フロントロウ編集部がそれぞれの言語を話す人たちに聞いてみた。
中国語は、日本語とほとんど同じで「育儿休假」。
英語では「Maternity Leave/Paternity leave」で、直訳すると母(maternity)や父(paternity)が離れる(leave)という意味になる。このフレーズは、「“仕事“を離れる」と「“職場“を離れる」で意味合いが変わってくる。実際に使われる場合はどちらの意味合いで使われているかは明言されないが、ケンブリッジ英語辞典では、“maternity leave”は「出産前後の数週間、女性が合法的に仕事を休むことができる期間のこと」とされているため、 “出産・育児は仕事ではない“というイメージが少なからずあるよう。
フランス語では「congé parental」となり、こちらも英語と似ており、直訳すると親(parental)が離れる(congé)といった意味になる。
スペイン語も同様で、「Baja de maternidad/Baja de paternidad」となり、母親となる人(maternidad)や父親となる人(paternidad)が職場から一旦退く(Baja)といった意味。
フィンランド語はひとことで「Äitiysvapaa」。英語と同様の意味だそう。
ドイツ語は一味違い、「Elternzeit」で、直訳すると親の時間。ちなみに、産休はMutterschutzで直訳すると母の保護のような意味だそうで、産休という名称よりも、命をかけて出産する母親の身体を保護するために必要なものだと感じられる。
(フロントロウ編集部)