アリアナ・グランデやセレーナ・ゴメス、ビリー・アイリッシュら約160人のヤングセレブたちが、NPO団体プランド・ペアレントフッドが発表した、中絶の権利を訴える広告に署名した。(フロントロウ編集部)

ヤングセレブたちが中絶の権利を訴える広告に署名

 先日、アメリカ連邦最高裁判所が女性の人工中絶をする権利を認めた1973年の判例「ロー対ウェイド判決」を覆す見通しであることを示唆する草案の存在が明らかになったことを受けて、アリアナ・グランデやビリー・アイリッシュ、ケンダル・ジェンナー、セレーナ・ゴメス、オリヴィア・ロドリゴら約160人のヤングセレブたちが、中絶の権利を訴える広告に署名した。

 この広告は、女性の生殖の自由を訴え、人工中絶や避妊をサポートしているNPO団体であるプランド・ペアレントフッドが現地時間5月13日に米The New York Timesに発表した紙面広告で、署名したセレブとしては他に、マイリー・サイラスやメーガン・ジー・スタリオン、カミラ・カベロ、ヘイリー・ビーバー、ダヴ・キャメロン、ホールジー、デミ・ロヴァート、リリ・ラインハート、カーリー・クロス、アリアナ・デボーズ、ヘイリー・スタインフェルド、リナ・サワヤマ、ジョーイ・キング、テイト・マクレーらに加えて、中絶の経験を公表しているフィービー・ブリジャーズも署名。また、ショーン・メンデスやフィニアス、ラウヴといった男性セレブもこれに署名している。

 広告には次のように記されている。「最高裁判所がロー対ウェイド判決を覆そうとしています。私たちが自分たちの将来を計画し、自分たちの身体をコントロールできる力を持つことができるかは、中絶を含む、性的および生殖的なヘルスケアにアクセスできるかにかかっています」。

 また、「私たちはアーティストで、クリエイターで、ストーリーテラーです」というメッセージから始まる声明で、ヤングセレブたちは次のように訴えている。「私たちは、自分たちの力をしっかり使おうとする新世代です。いま、私たちは自分たちの力を奪われようとしています。私たちは後退するつもりはありませんし、屈しません」。

プランド・ペアレントフッドの代表も声明

 プランド・ペアレントフッドの代表を務めるアレクシス・マッギル・ジョンソン氏はホームページに発表した声明で、「もしも最高裁判所が安全で合法的な中絶という憲法上の権利を奪うようなことになれば、若者たちが最も多くを失うことになるでしょう。ロー判決が和解した結果の法律だという認識と共に育ってきた私たちの多くは、私たちの子供たちが自分たちの身体や将来について、より少ない権利とより少ない自由を持つことになるなど、想像すらしていませんでした」と述べた上で、今回の広告について次のように説明した。

 「私たちは、あらゆる分野にいる若者たちが、今日も、そしてこれからも絶対に屈しないということを知っています。この広告に署名したアーティストたちのように、自分たちの身体を規制させまいという若者たちの決意は、この暗い時期における希望の源であり、私たちは彼らのために、一緒になって闘い続けることを決意しました」。

 プランド・ペアレントフッドは、今回の広告に署名したヤングセレブたちは、中絶を支持するアメリカ国民の大部分を代表していると記しており、プランド・ペアレントフッドによればアメリカ国民の80%が中絶の権利を支持しているとしている。(フロントロウ編集部)

公開後、誤植を修正いたしました。

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