ジョニー・デップがアンバー・ハードと目が合うこと避ける理由
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの代表作で知られる俳優のジョニー・デップが、元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、ジョニーが法廷でアンバーと目を合わせようとしない「理由」が弁護士の口から明かされた。
先日、アンバーの弁護団が発表した声明のなかに、「裁判のあいだずっと、ハードさんの顔を見る勇気もなく、落書きしたり、鼻で笑ったりしているのが不思議でなりません」とジョニーがアンバーに視線を向けないことを非難する一文があったが、これにはジョニーがアンバーと2016年に交わした約束が関係していた。
現地時間5月16日に行われた裁判で、ジョニーの弁護士はアンバーに「なぜ彼があなたを見ようとしないか、あなたにはわかるでしょう。彼からあなたはもう二度と彼の目を見ることはないだろうと言われましたね?」と言うと、アンバーがジョニーに対して接近禁止命令を出したあと、2016年にサンフランシスコで2人が会ったときの音声を流した。
音声にはジョニーがアンバーに「君はもう二度と私の目を見ることはないだろう」と言い放つ場面が含まれており、「俺はいつだって君にとって無価値な存在なんだ」というジョニーの言葉にアンバーが涙するひと幕もあった。
以来、その言葉どおり、ジョニーはアンバーの目を見ないようにしているそうで、実際、アンバーが証言台に立っているとき、ジョニーが逆に目立つくらい頭を下げていたことが、裁判のライブ配信を視聴していたファンのあいだで話題になっていた。
ジョニーの弁護士から彼が約束を守っているかどうか聞かれたアンバーは、「私が知るかぎり、彼は私を見ることはできません」と答えると、今回の裁判でジョニーの視線を感じたことは一度もないと証言。しかし、ジョニーの弁護士から「彼はあなたが二度と彼の目を見ることはないと約束した。そうですよね?」と念を押されると、「記憶にありません」と答えた。
ちなみに、この話は翌日行われた裁判でも議論され、自身の弁護士からジョニーが彼女と目を合わせようとしないのなぜか改めて聞かれたアンバーは「彼には罪の意識があるからです」と言うと、「彼は自分が嘘をついていることを知っています。そうでなければ、なぜ彼は私を見ることができないのでしょうか?あの人から生きのびた私は、ここにいて、あの人を見ることができます」と述べている。
フロントロウで連日お伝えしているが、ジョニーは、アンバーが2018年に米Washington Postに掲載された論説のなかで、名前こそ出さなかったもののジョニーであることがわかるかたちで、彼によるDVを告発したことが名誉毀損にあたるとして、5,000万ドル(約64億円)の損害賠償を求めている。一方のアンバーも、ジョニーが彼女のキャリアと評判を傷つけるために仕組んだ中傷キャンペーンによって甚大な影響を受けたとして、1億ドル(約130億円)を求めて逆提訴した。現地時間4月11日から始まった裁判はあと約2週間続く予定で、すでに一度証言を行なったジョニーが再び証言台に立つことが伝えられている。(フロントロウ編集部)