飛行機に乗ると肌が荒れやすくなるのはどうして? 皮膚科医が教えるその原因と、飛行機で徹底したい肌荒れ対策をご紹介。(フロントロウ編集部)

飛行機の搭乗で肌トラブルが起こる理由

 旅行や帰省、出張の移動に便利な飛行機で気になるのが、肌荒れのしやすさ。飛行機に乗った後は、肌がゆらぎがちになって困るという人もいるのでは?

画像1: 飛行機の搭乗で肌トラブルが起こる理由

 それもそのはず、飛行機の機内は肌にとって圧倒的に過酷な環境だから。皮膚科医のジータ・ヤダフ医師は、「飛行機の中は、かなり乾燥しやすいのはもちろんですが、高度の高さや気圧の低さなど普段の生活とは極端に異なる環境なので、肌も順応しにくく、荒れやすくなってしまうのです」と米W magazineで説明。

 さらに窓から降り注ぐ紫外線量は日焼けサロン級とも言われているため、肌にかかるストレスは相当なもの。これらの要因によって肌は不安定になり、着陸後に肌荒れとして出現してしまう。

画像2: 飛行機の搭乗で肌トラブルが起こる理由

 そうなるのを防ぐために大事なのが、搭乗前からの対策。ヤダフ医師によると、搭乗前と搭乗中、搭乗後にはそれぞれ取り入れるべき対策があり、それを徹底することで肌荒れが起こりにくくなるという。

搭乗前:ダブルクレンジングで汚れをしっかりオフ

 搭乗する前に必ずやっておくべきだというのが、肌に付着したメイクや汚れをしっかり落としておくこと。そうしないと、乾燥した機内を毛穴が詰まった状態で過ごすことになり、肌トラブルが起こりやすくなってしまうそう。

画像: 搭乗前:ダブルクレンジングで汚れをしっかりオフ

 具体的にオススメのケアについてヤダフ医師は、「登場前は、ダブルクレンジングが絶対です」と話し、クレンジング剤と洗顔料をどちらも取り入れるようアドバイス。また飛行機の窓はUVBのみしかブロックされず、大量のUVAを浴びることが予想されるため、搭乗前には肌への負担が少ない日焼け止めを塗ることも勧めた。

搭乗中:こまめに保湿する

 飛行機に乗っている間に大切なのは、なんといっても乾燥対策。機内は、砂漠級と表現されることもあるほど乾燥するため、徹底した乾燥対策が肝心。

 ヤダフ医師は、「できることなら、シートマスクを持ち込んで搭乗してください。そのほかにも、ヒアルロン酸やスクワランを配合したクリームをこまめに塗るのもオススメです」と明かした。シートマスクや保湿力の高いスキンケア製品を駆使して、とにかく乾燥を防ぐことが大事なよう。

搭乗後:すぐに汚れを落として保湿

 飛行機を降りた後のケアも、肌の状態を左右する分かれ道なのだとか。まず降りたら真っ先に、洗顔を取り入れることが重要だという。

画像: 搭乗後:すぐに汚れを落として保湿

 ヤダフ医師は、「ほこりや汚れた空気が肌の表面に付着していることが多いので、飛行機を降りたらできるだけ早く顔を洗ってください」とアドバイスし、洗顔が難しい場合はせめて拭き取り化粧水を使うよう補足した。そして顔を洗ったら保湿も欠かせないので、美容液やクリームをたっぷり塗って保湿するよう勧めた。

 飛行機に乗ると肌荒れしやすいという人は、ぜひプロのアドバイスを参考にしてみて。(フロントロウ編集部)

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