誤って振り込まれた1,500万円を一体何に使った?
ご存じの方も多いと思うが、今年4月、山口県阿武町で新型コロナ関連の給付金(1人10万円)の対象の全世帯分にあたる4,630万円が誤って住民の男性の個人口座に振り込まれるという出来事があった。ミスに気づいた町の職員はその日のうちに男性と連絡を取り、全額返還する方向で話を進めていたが、途中になって男性が返金を拒否。その後、町は男性を相手取り返還を求める訴えを起こし、後日、男性は電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕された。関係者によると、男性は「全額を海外のネットカジノに使った」と説明しているという。
このような誤送金は、海外でもたびたび起こっており、2019年、米ペンシルバニア州在住の夫婦が、誤って銀行口座に振り込まれた12万ドル(約1,540万円)を使って買い物をして、窃盗罪で起訴されるという事件があった。
米WNEPによると、ロバート・ウィリアムズと妻のティファニー・ウィリアムズは、誤入金と知りながら、そのお金を車の購入資金や生活費に使ったという。SUV、四輪車(2台)、キャンピングカー、カートレーラーだけで10万ドル(1,300万円)以上使ったそうで、残りは請求書の支払いや車の修理代、現金での買い物などにあてられた。しかし、夫妻のお金の使い道はこれだけではなかった。
実際には自分たちのお金ではないので褒められたものではないが、困っている友人に15,000ドル(約200万円)をあげたことも明らかになっている。
ちなみに、事態を把握した銀行はすぐに夫妻の口座から全額を引き落としたが時すでに遅し。その時点でほとんどのお金が使い果たされていたそう。銀行から連絡を受けた夫妻は、当初、返済の意思を示していたが、途中で連絡が取れなくなってしまったため、銀行が警察に通報。その後、夫妻は窃盗の重罪で罪状認否を受け、保釈金を支払って釈放された。(フロントロウ編集部)