マーヴェリック、アイスマン、スライダー、ヴァイパーが再会
1986年に1作目が公開され、36年を経ての続編『トップガン マーヴェリック』が大ヒット中。主演はふたたびトム・クルーズが務めた。そんな彼が自分とともにカムバックすることを望んだのが、アイスマン役のヴァル・キルマー。ヴァルは喉のがんとの闘病、そして気管切開を経て続編への出演を果たした。『トップガン』は、トムとヴァルにとって、ともにキャリア初期の作品。そのため、周囲から見ても2人の再会は感動的だったそう。
ペニーを演じたジェニファー・コネリーは米EWのインタビューで、「本当に感動的で、美しかった」と振り返る。また、ハングマンを演じたグレン・パウエルは、ヴァルを「とても、とても美しい人」だと表現し、2人の再会についてこう分析した。
「トムとあの瞬間について話しました。トムとヴァルは同じ頃にキャリアをスタートして、2人とも驚くべき、素晴らしき旅をしてきたんです。『トップガン』というのは2人の人生、キャリアのなかでとても美しい場所にあるんです。スターダムをのし上がる前の作品として。この作品によって2人(のキャリア)はジェットコースターのようになりました。お互いに再会し、この世界にともに戻ってくるというのは…、世界の人々と同じように、2人にとっても鳥肌モノだったでしょうね」
そしてサイクロンを演じたジョン・ハムによると、再会したのはトムとヴァルだけではなかったよう。彼によると、アイスマンの相棒であるスライダー役のリック・ロソヴィッチと、ヴァイパー役のトム・スケリットも撮影現場を訪れていたという!
「ヴァルのエネルギーは以前と同じだったと言えるし、彼は遊び心があり、楽しんでいた。彼の仲間と一緒にカムバックできることに喜んでいた。そこにはノスタルジックな再会のエネルギーがありました。そして多くの時に、そこには彼がいた。彼に会うのは素晴らしかったです」
アンソニー・エドワーズが演じたグースの息子であるルースターに抜擢されたマイルズ・テラーもまた、「オリジナルの出演者たちが時々(撮影現場に)来てくれて、喜ばしいことでした。僕たち次世代のパイロットたちにとって、ヴァルは本当にポジティブなエネルギーなんです。彼は人生を楽しんでいて、セットで見かけたり、話したりするのは良いことでした」と、オリジナルに出演した先輩俳優たちとの対面は素晴らしいものだったと明かしている。
将来有望な若きパイロットたちが、人を指導する側に、後輩に尊敬される側になって再会していた。その様子は、胸が熱くなるものだっただろう。
(フロントロウ編集部)