『ワイスピ』な方法で高級車を窃盗
2001年から続く大ヒットカーアクションシリーズの映画『ワイルド・スピード』が、思わぬ出来事を引き起こした。『ワイルド・スピード』にインスピレーションを受けた3人組が、テクノロジーツールを使って40台以上の高級車を盗みだしたとして逮捕された。
事件が起こったのは、インド。犯人は40代の男性3人で、使われたのはスキャナーとGPS妨害装置だという。スキャナーで車のロックを数分で解除し、もしGPSが搭載されていたら、妨害装置でGPSを使えなくするという。
警察の発表によると、「被告人はソフトウェアを用いたハッキングデバイスを使用し、車のロックを解除し、車のソフトウェアを初期化した後、デバイスを使って新しいソフトウェアをインストール。新しい鍵が準備され、2分から3分の間に車を盗み出した」とのこと。
また、印The Siasat Dailyによると、捜査の過程でセンサーキットや磁石、LNTキーやリモートキーが発見されたという。しかも彼らが車を盗み始めたのは、4月から。3人組のうち2人が盗んだ車の取引に行ったところで逮捕され、もう1人もすでに逮捕されているという。
『ワイスピ』な手口の窃盗は過去にも
2020年12月にはイギリスで、『ワイルド・スピード』のシーンを真似た手口での窃盗が多数発生して、警察が警戒する出来事があった。こちらは、犯人が『ワイルド・スピード』が窃盗手段のインスピレーションだったと話したわけではないが、その方法を聞いた多くの人が、“『ワイルド・スピード』だ…”と思ったのだった。
というもの、1台がトラックの前につけてトラックの前方をふさぎ、1台が横につけて追い越しを封じ、後ろにつけた1台がドアを開けて荷物の強奪を行なうという方法だったから。
コロナ禍真っ最中でオンラインショッピングをする人が増加し、さらにクリスマス前にはクリスマスプレゼント用の商品も輸送されることから、この時期にはトラックを狙った強盗がさらに増加。警察だけでなく、イギリスの全英車両犯罪情報機関(The National Vehicle Crime Intelligence Service)も、運送会社に対してセキュリティの強化やルート変更などの対策を取るよう呼びかけるなど、警戒していた。
(フロントロウ編集部)