※この記事には、ドラマ『ストレンジャー・シングス』シーズン4のネタバレが含まれます。
『ストレンジャー・シングス』ヴェクナの正体は…
シーズン5で完結することが発表されているドラマ『ストレンジャー・シングス』のシーズン4が配信開始となり、終わりへ向けて大きく物語が動いた。
そして本シーズンは、ジェイミー・キャンベル・バウアーのファンにはたまらないものだっただろう。キャストとして発表された時には、研究所に勤務する青年ピーター・バラードというキャラクターを演じるとだけ発表されており、2021年2月に撮影現場で目撃された時にも、職員の白い服を着た姿だけがカメラに収められていた。
シーズン4の最初で彼が研究所の職員として登場した時には、これだけ?と感じたファンもいるはず。しかし、オープニングシーンで「Also Starring Jamie Campbell Bower」とクレジットされた彼が、それだけで終わるはずはなかった。
それどころか、Vol.1の最終回である第7話では、彼がヘンリー・クリールであり、研究所のナンバーワン(001)であり、裏側の世界のヴェクナであることが発覚。イレブンとの対決のシーンは、多くの視聴者を興奮させた。
ジェイミーが演じた役どころは、シリーズきっての超特大シークレットだったわけで、キャスティング発表の際にピーター・バラードについての説明が明瞭でなかった理由が理解できる。そしてその秘密を守らなければならなかったジェイミーは、米EWのインタビューで、こんなことを思っていたと明かした。
「ピーター・バラードという名前がどこから来たのかまったく分かりません。ドラマのファンには、大きなおとりに参加したことに謝るしかないですね。それを見た時には、“オーケー、みんな。乾杯!誰かがそれ(名前の由来)について聞いてきたら難しいけど、公式のものだって言おう”って思ったことを覚えていますよ」
ヴェクナを演じたのは誰?
ピーターがヴェクナであることは分かったが、特殊な衣装の下で彼を演じているのは誰なのか? じつは、あれもジェイミーだそう。
彼によると、意外にもヴェクナのスーツを着ても90%は動けるとのこと。さらに手の部分にはワイヤーが入れられており、指も細かく動かせるそう。スーツの重さは15kgから18kg(35ポンドから40ポンド)程度だったそうで重くはなかったものの、とくに重い部分は頭と肩だったそうで、その衣装を着て10時間を過ごすとなると大変だったという。
そして、ヴェクナの声もジェイミーが担当。普通に発声した時のジェイミーの声と、ヴェクナの声は異なり、音楽活動をしてきた彼にとっても習得には時間がかかったそう。とはいえ、機械で声を変えてはいないそうで、エンジニアはジェイミーのためにボイスチェンジャーを用意していたそうだが、必要なかったという。
また、ヴェクナのスーツは耳に被さり、耳用の穴は非常に小さいそうで、自分が話す声が聞こえづらいという問題もあったそう。「たぶん良いと思う。うまくできていると良いな」と思いながら演技をしていたとのこと。
ワンの姿はもう見ることはないかもしれないが、ヴェクナはイレブンたちの巨大な敵となって襲い掛かる。Vol.2は、第8話が1時間半、第9話が2時間半で、映画並みの長さに。そこで描かれる闘いに期待!
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1から3、そしてシーズン4のVol.1はNetflixで独占配信中。Vol.2は7月1日に独占配信開始。
(フロントロウ編集部)