他よりも安かったコストコのある商品が、安くなくなってしまったよう。(フロントロウ編集部)

コストコの人気商品、価格が上昇

 会員制であり、年会費がかかるにもかかわらず、多くの人から愛されているコストコ。その理由は幅広い品ぞろえもあるが、様々なアイテムの価格が安いことにもある。しかし、ハワイ州のコストコでこれまでに他を寄せつけない圧倒的安さを誇ったある商品の値段が、他店と変わらなくなってしまったよう。

 コストコのガソリンの価格は、まずは店舗に足を運んでもらいたいという理由から安く設定されていることを、コストコのCFOであるリチャード・ガランティ氏が認めている

 コストコがカウアイ島にオープンした時には、そのガソリンの安さが理由で、島にある他のガソリンスタンドも軒並み価格を1ドルほど安くしたと、ハワイ観光のウェブサイトBeat of Hawaiiは伝えている。しかし、それでもなおコストコのガソリンは安く、他の店舗よりも1ガロン(約3.8リットル)につき75セントほどは価格が低かったそう。

 しかしここにきて、コストコのガソリン価格が上昇。その原因は、やはりロシアのウクライナ侵攻があるよう。今年の初めに、ハワイ州にある唯一の石油精製所がロシアの原油を輸入することを中止することを決定。3月に、ヒューストンに本社を置くパー・パシフィック・ホールディングスが、主に北アメリカと南アメリカからのものに切り替えると発表した。

画像: コストコの人気商品、価格が上昇

 Beat of Hawaiiによると、アメリカ本土で消費されているロシア原産の原油は3.5%ほどだが、ハワイに輸入されている原油の3分の1はロシアからのものだという。

 すべてのブランドのガソリンがその影響を受けているはずだが、Beat of Hawaiiによると、現在はコストコのガソリンも他の場所と同じくらいになっているという。とはいえ、コストコのガソリンが他のガソリンスタンドよりも高いということはないようだが、コストコは会員制であることや、VISAのクレジットカードしか利用できないこと、長い列ができやすいこと、店舗の立地などが理由で、もうオススメはしないとしている。

 日本でも、ガソリン価格の上昇は昨年から続いていたが、5月9日にはロシア産石油の原則禁輸が政府から発表された。また、お寿司で人気のネタであるうになども高くなっている。ひしひしと生活のなかで、ロシアの暴走の影響を感じさせられる。

(フロントロウ編集部)

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