『ミズ・マーベル』主演、期待の新人イマン・ヴェラ―ニ
「茶色い肌の女の子が世界を救うわけない」。そんな言葉をつぶやいていたアベンジャーズオタクの高校生カマラ・カーンが、MCUの世界を今後大きく変えるヒーロー「ミズ・マーベル」として覚醒! ディズニープラスのMCUドラマ『ミズ・マーベル』の配信が、ついに本日6月8日開始。
大注目のMCU新ヒーローであるミズ・マーベル役に、無名の新人イマン・ヴェラーニが抜擢された時には驚きの声が多くあがったが、彼女の性格を知れば納得かもしれない。なぜなら、彼女も超マーベルオタクだから!
「この地球上で最も好きな人たちは、ロバート・ダウニー・Jr.、ビリー・ジョエル、そしてケヴィン・ファイギ」と話し、MCUのアイアンマンとして有名なロバートだけでなく、マーベル・スタジオのファイギ社長の名前まであげる彼女は、明らかに“MCUガチ勢”。
「ファイギさんがセットに来た日は、私は完全に固まってしまいました。ファイギさんは私に話しかけていたんですが、私はただ凝視するだけで、ファイギさんが帰った後は私も控え室に戻って、これまでの人生で1番の大泣きをしました。すべてが消化された気分でした」と米THRに話すパキスタン生まれの彼女が、このドラマで主演を務めることはどれだけ意味のあることかが感じられる。
パキスタン生まれで、1歳でカナダに移住した彼女。母親はナース・プラクティショナー、父親は会計士、兄はエンジニアという環境で育ったイマンは、演じたカマラと共通点が多い。「カマラは本当に私みたいだと思いました。彼女のバックグラウンドや民族だけでなく、マーベルユニバースで面白い存在であることも」と話すイマンがオーディションの存在を知ったのは、おばが教えてくれたことがきっかけだったそうで、家族がみんなで彼女の情熱をサポートしてきてくれたことが分かる。
「両親は移民ですが、私たちには新しいことに挑戦してほしかったんです。両親は『勉強にだけ集中していなさい』というタイプではなかった。なぜなら、勉強はどこでもできるから。両親は子供たちが異なる機会を得られるために別の国に連れてきたんです」
自分たちの意思や後悔を子供に押しつける親は少なくない。しかしイマンの両親は、子供の人生を豊かなものにするために、娘の意思を全力でサポートしてきてくれたよう。
ミズ・マーベルが描かれることは、イマンだけでなく、白人以外のすべての子どもたち、そして少女たちに希望を与えるだろう。『ミズ・マーベル』は、本日よりディズニープラスで配信開始。
(フロントロウ編集部)