『トップガン マーヴェリック』でルースターを演じたマイルズ・テラーが、死ぬかと思ったシーンとは?(フロントロウ編集部)

『トップガン マーヴェリック』飛行シーンの撮影は過酷

 1986年に公開された映画『トップガン』の続編である『トップガン マーヴェリック』では、1作目では訓練生だったマーヴェリックが教官という立場となり、次世代の海軍パイロットたちと任務につく。1作目から数十年が経ってから制作された続編が、前作と同じかそれ以上に面白くなることは難しい。しかし本作は、見事にそのハードルを越えた珍しい作品として世界的高評価と大ヒットを記録している。

 前作への敬意と愛に満ち溢れた本作には前作からの繋がりも多く、マーヴェリックの元相棒であるグースの息子ルースターも物語のなかで大きな役割を担った。グースの息子とはいえ、前作から36年後に公開された本作ではルースターもすでに立派な大人で、今年で35歳のマイルズ・テラーが演じた。

 マイルズは過去に、撮影の開始前に3ヵ月間の飛行練習を受け、民間のアクロバット飛行隊であるザ・パトリオッツとともに飛んだ経験を興奮ぎみに明かしていたが、一方で、もちろん厳しい飛行体験もあったよう。英Ladbibleのインタビューで、“死ぬかもしれない”と感じたというシーンについて明かした。

 「もちろん、死ぬかもしれないと思った瞬間がありましたよ。一直線に地面に向かって言って、マックスG懸垂と呼ばれることをするシーンがありました。地面に真っ逆さまに落ちて行って、最後の最後で起き上がるんですが、それはパイロットにとって本当に厳しいものなんです。それは軍でつねに訓練されていることなんですが、僕たちがそのような操縦をしたのは初めてで、演技をするのを止めてしまいました。地面を見て、良くは終わらないだろうと思いました」

 乗っている航空機が地面に向かって真っ逆さまに落ちていくという状況は、いくら頭ではコントロールが出来ていると分かっていても、何かが起こってしまうのではないかと不安と恐怖に駆られるのは当然だろう。しかもその状況で、最後にはかなりのGがかかってくるとなれば、演技を続けるのは困難。むしろ演技をしなくとも、リアルな表情は撮れそう。

 しかし、マイルズはGに強いようで、吐くことはなかったという。「僕の場合、アドレナリンが大量に出て、健全な恐怖感が少しあれば、抑えることができました。僕の秘密のスキルかもしれませんね」とコメントした。ちなみに、マイルズのほかに、フェニックスを演じたモニカ・バルバロも一度も吐かなかったそうで、撮影で吐かなかったのはトム、マイルズ、モニカという3人とのこと。

(フロントロウ編集部)

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