アン・ハサウェイ、思い出の一着
映画『レ・ミゼラブル』でアカデミー賞を受賞したオスカー俳優のアン・ハサウェイは、今ではハリウッド大スターの1人。デビュー作である『プリティ・プリンセス』も人気を誇るが、2006年に公開された『プラダを着た悪魔』の爆発的大ヒットは彼女の名前を世界に知らしめた。
ローレン・ワイズバーガーによる原作を映画化した『プラダを着た悪魔』ではアン以外にも、鬼編集長ミランダを演じたメリル・ストリープや、エミリー役のエミリー・ブラント、ナイジェル役のスタンリー・トゥッチが起用される名キャスティングが実現し、そして衣装スタイリストには、ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のパトリシア・フィールドが。彼女が手掛けた衣装は時代が変わった今でも多くの観客の心をときめかせている。
そんな映画の公開から16年が経った今年、アンが米Interviewの企画で、友人たちと一問一答をした。そのなかにはファッションデザイナーであるマイケル・コースもおり、「『プラダを着た悪魔』で着た服で、アンディというよりもアンらしかったものは何?」と質問。するとアンは、「マイケル・コースと私は同じ建物内に住んでいたことがあって、当時はニューヨークで1番楽しい(建物の)ロビーだったね」と話し始め、さらっと彼と同じ建物に住んでいたことを明かしたあとに、こう振り返った。
「鶏が先か、卵が先かな質問だね。私のスタイルは、パトリシア・フィールドと一緒に仕事をして、服をどうやってスタイリングするかという会話をしてきたことに、とても影響を受けていると思う。でも私はジェームズ・ホルトのパーティーに着ていったものが好き。ひざ丈のベルベットのシャネルコートにミニスカート、ストッキングに、くしゃっとなったブーツ。じつはあれはサンプル服だったと思う。中からピンが何個も見つかってたから」
アンのお気に入りの衣装は、劇中における新進気鋭のデザイナーであるジェームズ・ホルトのパーティーに着ていったもの。アンディがファッションに目覚めた後には、怒涛の量のスタイリングがスクリーンを飾ったが、アンは悩むことなくその一着を選ぶほど気に入っているスタイリングだったよう。
また、Interviewでは、『プラダを着た悪魔』のミランダのモデルと言われている、米Vogueの有名編集長であるアナ・ウィンターも登場。「アン。ブロードウェイ(の客席)でよくあなたの顔を見かけるわね。あなたが舞台の上に立つのはいつ?そして何の役で?」というアナからの質問に、アンは、「あぁ、心が溶けます。何かをしたいとは思い続けているんですけどね。良いものがなくって。でももしそれが実現したら、見に来てください」と答えていた。
(フロントロウ編集部)