ファンデだけで日焼け対策はできる?できない?
夏の時短コスメとして人気の高いアイテム「日焼け止めファンデーション」。肌の色ムラを整えるファンデーションとしての機能に加えて、美容液、下地、日焼け止め効果も兼ね備えたマルチなアイテムだけれど、はたして本当に日焼け止めの代わりになるのだろうか。
ニューヨーク市に拠点を置く皮膚科専門医のハドリー・キング医師によると、これらの日焼け止め入りのファンデーションを使うときに確認しておきたいのは、日焼け止め効果を発揮させるために必要なファンデーションの「量」。
キング医師は「十分なUVカット効果を発揮させるためには、皮膚の1㎠あたり2mgの日焼け止めが必要だと言われています。これは顔と体の露出している部分に対し、ショットグラス1杯分に相当する量の日焼け止めを塗布することを意味します」と米Makeup.comで説明。
つまり、ファンデーションのみで日焼け対策を行ないたい場合は、かなりの量のファンデーションを肌に塗らなければならないことになる。
しかしご存じの通り、大量の汗や皮脂が出やすい夏は、どうしたってベースメイクが崩れやすいため、ファンデーションの厚塗りはご法度。そうなると、たとえ日焼け止め効果のあるファンデーションであっても、塗り残しや塗りムラなどが起きる可能性があるため、紫外線対策としては不十分かもしれないとキング医師は言う。
日焼け止め入りファンデは「塗り直し」にオススメ
キング医師によると、しっかり紫外線対策をしたいなら、やはりベースメイクの前にSPF30以上の日焼け止めをたっぷり仕込むのがベスト。
一般的な日焼け止めだとメイクノリが気になるという人には、日焼け止め効果のある化粧下地を使うのもオススメ。強い日差しから肌を守りつつ、化粧持ちをアップさせてくれるので、とくにしっかりめのベースメイクが好みの人は重宝するはず。
日焼け止めファンデーションについては、日中の「メイク直し」に活用するのがオススメ。
というのも、日焼け止めの効果を持続するためには、2~3時間ごとのタイミングで塗り直す必要があるから。そのため、肌のベタつきを抑えると同時に紫外線対策もできる日焼け止めファンデーションは、日差しが強い夏のメイク直しにはうってつけだとキング医師は勧めている。
日焼け止めファンデーションには、リキッドタイプのほかにも、持ち運びに便利なパウダータイプやクッションファンデタイプなど様々な種類があるため、自分の好みの仕上がりに合わせて上手に活用してみて。(フロントロウ編集部)