食事制限を解除する「チートデイ」はいいことづくし
ダイエットを頑張っているとき、これまで順調だったのに急に体重が減りにくくなったことはない? 停滞期と呼ばれるこの現象は、身体の正常な反応のひとつであるものの、長い場合は1ヶ月以上続くことも。この期間中にダイエットのモチベを失ってしまうことも多い。そんな停滞期を脱出するひとつの方法だと言われているのが、好きなものを食べまくれる「チートデイ」。
チートデイとは、カロリーを制限せずに好きなものを思う存分食べてもいい日のこと。自分を甘やかすことでダイエット中のストレス解消になるチートデイは、一見ダイエットには悪影響に思えるけれど、じつはダイエット停滞期の打破につながるメリットがたくさんあり、本格的なトレーニングをこなすトレーニーたちも実践するほど。
数多くのセレブも実践していて、ドウェイン・ジョンソンやザック・エフロン、ヒュー・ジャックマンなどハードな筋トレを実践する俳優から、カーリー・クロスやジジ・ハディッドといったトップモデル、キム・カーダシアンやジェニファー・ロペスなど厳格なボディメイクを続けるセレブまでたくさんのセレブがチートデイを取り入れている。
さらにセレブに人気のフィットネストレーナーの多くも推奨していて、ジュリア・ロバーツやP!NKをクライアントに持つ超有名トレーナーのジリアン・マイケルズは、「定期的なチートデイは、ダイエットに役立つのでオススメです」と自身が運営するメディアで語っている。
ダイエット停滞期に取り入れたい、セレブが実践しプロもオススメするチートデイのメリットをご紹介。
代謝がアップして消費カロリーが増える
停滞期にチートデイを取り入れるべき最大の理由は、低下した代謝のアップが見込めるから。
食事制限を続けていると、少ない食事量でも効率よくエネルギーや水分を蓄えようとして身体が飢餓状態に。それによって代謝が下がり、カロリーの消費や脂肪燃焼が滞ることで、ダイエットの成果が出にくくなる。そこでたくさん食べるチートデイを取り入れることで、身体に飢餓状態ではないと思い込ませることができるため、低下した代謝が上がり、停滞期を脱出しやすくなるのだとか。
多くのクライアントにチートデイを勧めているというフィットネストレーナーのレベッカ・ケネディは、「たくさん食べることで新陳代謝がアップして、カロリーを正常に消費できる身体に戻すことができます」と米Shapeで明かしている。
満腹ホルモンが分泌されやすくなる
チートデイを実践すると停滞期を脱出しやすくなるもうひとつの理由が、満腹ホルモンの分泌。フィットネストレーナーのロブ・スラバーは、「チートデイを取り入れることで、空腹ホルモンの分泌を減らし、満腹ホルモンの分泌を増やすことができます」と説明。
空腹ホルモンと呼ばれるグレリンは、食欲を刺激して空腹感を感じさせるホルモンのことで、満腹ホルモンと呼ばれるレプチンは、脳に対して「もうお腹がいっぱいです」という信号を送って食欲を抑え、カロリー消費や脂肪燃焼も助けてくれるホルモン。継続的に食事制限をしていると、空腹ホルモンの分泌が増え、満腹ホルモンの分泌量が減るため、結果的に痩せにくい状態に。
そんなときにチートデイを取り入れることで、ホルモンの分泌量が正常に近づき、痩せやすくなるのだという。
セレブも実践するチートデイのメリット。停滞期が長く続いているときには、賢くチートデイを取り入れてみて。(フロントロウ編集部)