『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のエイリアンには、脚本家すら反対していた。(フロントロウ編集部)

エイリアンが出てきた『インディ・ジョーンズ』

 80年代に3作品が公開されて大ヒットを記録し、2008年に約20年ぶりの新作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が発表された映画『インディ・ジョーンズ』シリーズ。現在は5作目の制作が進められており、前作より15年後となる来年2023年に公開予定となっている。

 全4作品は、『スター・ウォーズ』シリーズのジョージ・ルーカス監督が原案、『ジュラシック・パーク』などのスティーブン・スピルバーグ監督がメガホンを取ったものだったが、4作目となる『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』は賛否両論に…。その理由は、エイリアンの存在。アドベンチャー作品であるシリーズにエイリアンが登場したことに違和感を覚えたファンは少なくなかった。

 そして、なんと脚本家であるデヴィッド・コープすら、エイリアンのアイディアには反対していた! ポッドキャスト番組『Script Apart』で明かした。

 「あのアイディアを良いと思ったことはないです。それを変えたほうが良いと(スピルバーグ監督とルーカス監督を)説得しようとしたんです。私には別のアイディアもありましたし。しかし彼らは変えたがらなった。私のアイディアのほうが良かったと言っているわけではありません。しかしあの映画が受けた批判は…、あれはバカバカしかったといったような、人々が好まなかった小さなことではなくて、より大きな点で、『インディ・ジョーンズ映画にエイリアンは登場すべきだとは感じない』といったものがありました。納得でしょう。思い返してみると、ファンは合っていた」

画像: エイリアンが出てきた『インディ・ジョーンズ』

 デヴィッドのアイディアが何だったのかも気になるところだが、彼がスピルバーグ監督たちを説得しようとしたほどにエイリアンに反対だったとは。

 そんな4作目に続く5作目が果たしてどのような作品になるのかは気になるところ。出演者であるマッツ・ミケルセンは、5作目は「『インディ・ジョーンズ』シリーズの原点である1作目と2作目の濃密で壮大な雰囲気にしっかりと回帰しています」と話しており、エイリアンが出てくることはなさそう。

 また、監督は『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』や『フォードvsフェラーリ』のジェームズ・マンゴールド監督にバトンタッチされ、前述のマッツや、ドラマ『Fleabag フリーバッグ』のフィービー・ウォーラー=ブリッジといった個性派俳優が新顔としてキャスト入りしており、古き良き作風を復活させたうえで、新しい風も吹くことが期待される。

(フロントロウ編集部)

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