スティーヴン・ユァン、もう一度グレンを演じることはない
2010年から続くロングヒットドラマ『ウォーキング・デッド』。現在は、すでに放送中のスピンオフドラマ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』に加えて、新たなドラマ3本と、リック役のアンドリュー・リンカーンが主演の映画の制作が進められている。
本作には多くのキャラクターが登場したため、そのなかにはファンがカムバックを望む登場人物も多数おり、とくにリックやミショーンといった死なないままドラマを卒業したキャラクターは映画版などで再登場すると見られている。
一方で、スピンオフドラマ『Tales of the Walking Dead(原題)』は過去に登場したキャラクターが生きていた頃を描くエピソードも含むアンソロジーとなっており、サマンサ・モートンが演じるアルファに加え、チャド・コールマン演じるタイリースも再登場するよう。
死んだキャラクターも復活の可能性があるとなると、ファンの夢は膨らむというもの。出演が期待されている名前としてはデヴィッド・モリッシー演じる総督などがあるが、もちろん、スティーヴン・ユァン演じるグレンにももう一度会いたい!
しかし、残念ながらスティーヴンが『ウォーキング・デッド』ユニバースに戻ってくることはもうないよう。彼にとってはグレンが生きたままドラマから消えるのではなく、命を落としたことで、自分の物語はきっちり終わりになったと感じているよう。ポッドキャスト番組『Conan Needs a Friend』でこうコメントした。
「ドアは完全に閉まっています。ドアにひび割れもありません。バタンと閉められ、バリケードが張られているんです」
ドアが閉じているうえにバリケードまで…! スティーヴンは過去に、『ウォーキング・デッド』の後には、自分が主演であっても、オファーされた役柄がグレンと似ていると感じた場合には依頼を断ったと明かしており、彼が新しい道を進むために努力していたことが分かる。
2018年には、グレンのスピンオフをやって欲しいとファンに言われた際に、「ノー、それはひどいものになるよ」と答え、「(グレンを演じていたのは)もうかなり前のことです。僕は別の人間だった。またそこに戻れるとは思いません」という思いがあることを米IndieWireのインタビューで語っていた。
現在では、主演映画『ミナリ』によってアジア系アメリカ人俳優として史上初めてアカデミー賞にノミネートされた経歴も増えたスティーヴン。グレンは自分を成長させてくれた思い出の役として心にあるのだろう。
(フロントロウ編集部)