その荷物の発送になんでFedExを使った…? 衝撃の事件が発生。(フロントロウ編集部)

FedExで荷物紛失、しかもその中身は…

 荷物を送るために利用できるサービスはいろいろある。FedExはアメリカで最も利用されている運送会社の1つで、日本を含む多くの国で展開しているが、FedExをめぐって衝撃の出来事がアメリカのジョージア州で起こった。

 2019年にFedExが受けつけた1つの荷物が、3年間見つかっていないという。サイズは約50cm×41cm×36cmの大きさで、その大きさの箱がなぜ紛失されたのかと疑問に思うが、とはいえ荷物の紛失というのは起こるもの。

 しかし、この出来事が深刻な問題となっている。その理由は箱の中身。なんと、その箱に入っていたのは、ある男性の“遺体の一部”だったというのだ。

送り主は検視官

画像: 送り主は検視官

 事の発端は、男性が行方不明になったこと。彼の両親が警察に届けを出し、残念ながらその10日後に遺体が発見された。ジョージア州アトランタのメディアWSB-TVなどによると、男性は薬物取引の現場で射殺されたと見られているという。しかしKOMO newsが伝えたところによると、遺体は死後2週間ほどにしては腐敗が進んでいたため、検視官は疑問を抱いたという。

 最初に検視を担当したジョージア州フルトン郡の検視官はWSB-TVの取材に、「男性の遺体は一部が白骨化していたため、死因を突き止められなかった」と説明。そこで、ミズーリ州セントルイスの検視官にさらなる分析を進めてもらうよう依頼。そこで、FedExで遺体を送ったという。

 FedEXはそのような事業もやっていたのかと思った人もいるかもしれないが、そうではない。この事件を受けてFedExのスポークスパーソンは、「こういった類の荷物はFedExのネットワークにおいて禁止されています」とコメントしている。

 なぜFedExで遺体を送って良いと思ったのか…。「?」が何個も頭に浮かんでしまう事件には、ジョージア州のリック・ウィリアムズ代議員も米Journal-Constitutionの取材で、「検視官の研究所を管理しているのだから、人間的アプローチではなく科学的アプローチで対応しているのでしょうが、検視官たちは葬儀屋や上司のアドバイスを受けるべきだったかもしれませんね」と皮肉のこもったコメントをしている。

 しかし、当然ながらこの事件は、男性の家族に大きな悲しみをもたらしている。男性の父親によると、家族は彼の葬儀を延期していたが、その後遺体が見つからなかったことでキャンセルしたという。そして、3ヵ月が経った時に男性の写真だけを使って追悼式を行なったそう。男性の母親は、「すべての人に責任を問いたい。何かしらの方法や順序があるべきでした。そうすればこのようなことは起こらない」と怒りと無念を口にしている。

(フロントロウ編集部)

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