『ブリジャートン家』の舞台ミュージカルが問題に
Netflixによる大ヒットドラマ『ブリジャートン家』を基に作られたミュージカル動画が、TikTokで大人気に。その人気は驚異的で、動画のクリエイターであるアビゲイル・バーロウとエミリー・ベアーは2021年のグラミー賞で最優秀ミュージカルシアターアルバムを受賞したほどだった。
Absolutely blown away by the Bridgerton musical playing out on TikTok
— Netflix (@netflix) January 13, 2021
Standing ovation for @abigailbarloww & @nick_t_daly pic.twitter.com/hoHsDtNyAE
Netflixもアビゲイルとニック・デーリーが共演した“ファン動画”を公式アカウントでシェアするなど好意的な反応を示していたのだが、アビゲイルとエイミーがNetflixの許可なしに実際に舞台ミュージカルとして『ブリジャートン家』を上演したことで、裁判沙汰になっている。
一夜限りの舞台が上演されたのは7月26日のことで、トニー賞受賞経歴のあるケリー・オハラや、ノミネート経験のあるデネイ・ベントンなど、有名舞台俳優たちも参加し、チケットは高くて149ドル(約2万円)にまでなった。
Netflixはこの舞台作品を問題視しており、ミュージカルではドラマの中のセリフや表現などから作られた音楽が数多く使用されたとした。また、アビゲイルとエミリーは、Netflixから許可をもらっているように見せかけていたとも指摘している。
Netflixは公式コメントのなかで、「ファンによる作品をサポートします」としたうえで、「私達はバーロウ&ベアーとともに働くために努力をしましたが、2人は協力を拒否しました。クリエイターやキャスト、脚本家、スタッフは、その心と魂を『ブリジャートン家』に注いできました。そのため、私達は制作陣の権利を守るために対応致します」としている。
また、『ブリジャートン家』の原作者であるジュリア・クインは公式コメントのなかで、「アビゲイル・バーロウとエミリー・ベアーはすごく才能に溢れている」としたうえで、「TikTok上で作曲することと、商業的収入のために録音をしてパフォーマンスを行なうことには違いがあります」と指摘。「私と同じく独立したプロのクリエイターであるバーロウ&ベアーが、他のプロフェッショナルたちや、私が20年前に創作した『ブリジャートン家』の本のキャラクターや物語を含む知的財産といったことも守る必要があると理解してくれることを願います」と綴った。
(フロントロウ編集部)