サステナブルなクラフトビール「CRUST LAGER」
近年深刻化する食品廃棄や食品ロスの問題。現在世界では生産されている3分の1、重さにすると13億トンもの食料品が毎年廃棄され、日本国内だけでも年間の食品ロスの量は522万トン以上 。
食品ロスの問題は地球温暖化にも大きく関与していて、食品廃棄により排出される温室効果ガス(GHG)の量は排出量全体の8%を占め、なんと航空業界全体から排出されるGHGの4倍もの量となっている。
そんな食品ロスを削減するために生まれたクラフトビール 「CRUST LAGER」を知っている? サステナブルなライフスタイルを目指すエディターが注目する、ユニークなアイデアで食品ロス問題に立ち向かうブランドを紹介します!
棄てられる予定のパンから生まれたクラフトビール
「CRUST LAGER」は、食品ロスのアップサイクルを行うフードテック企業であるCRUST JAPANが手掛けるクラフトビール。アップサイクルとは、本来であれば捨てられるはずの製品に新しい価値を与えて再生する取り組み。
その最大の特徴は、食パンなどのパンをアップサイクルしてつくっていること。パートナーシップを組むレストランやホテルなどから提供された余剰食材を使用して醸造。日本国内の食品ロスパンと日本アルプスの天然水を使用したサステナブルなクラフトビールで、2本(1本あたり330ml)で食パン約1枚分(約30g)の食品ロスを削減 。
おいしく飲むだけでSDGsにも貢献できて、地球にも優しくなれる。
エディターも「CRUST LAGER」を飲んでみた
食品ロスのパンから生まれたクラフトビール「CRUST LAGER」を実際に試飲。部類のビール好きというほどではないものの、最近になってクラフトビールにはハマりそうかも…と感じ始めたエディターの感想は、飲みやすくて美味しい!
まだ食べられるのに捨てられるところだったパンがビールに生まれ変わった「CRUST LAGER」は、芳醇なモルトとホップの風味、軽やかで香ばしい後味が特徴。飲みやすいスッキリとクリアな飲み口でありながら、どこかパンを彷彿とする香ばしさがクセになり、これならずっと飲んでいられる。
しかも飲むことで少なからず食品ロスの削減に貢献できていることも嬉しく、贈り物にしても素敵なプレゼントになりそう。
「CRUST LAGER」を手掛けるCRUST JAPANって?
「CRUST LAGER」を販売するCRUST JAPANは、まだ食べられるのにもかかわらず廃棄されてしまう予定の食品をビールやノンアルコールドリンクといった新たにおいしい飲料製品などにアップサイクルする、シンガポール発フードテックスタートアップであるCRUSTの日本支社として2021年2月に上陸した企業。
「CRUST LAGER」の販売だけでなくさまざまな企業とのコラボも行なっていて、これまでに全国にカフェやレストランを展開するカフェ・カンパニー株式会社や、ブーランジェリー「MAISON KAYSER」とコラボレーションで製品を開発。またラグジュアリーホテル「AMAN TOKYO」ともコラボを果たすなど、コラボレーションによって、より多くの食品ロスを削減できるよう力を入れている。
また最近では、ノンアルコール飲料のライン「CROP」もローンチ。「CROP」は、食品ロスのフルーツや野菜を使用したノンアルコールスパークリング飲料のライン。日本第1弾商品として発売された「あまなつハニー」は、食品ロスの甘夏の皮をアップサイクル。
カットフルーツ工場で一時加工をする際にどうしても発生してしまうフルーツの皮の中でも、豊かな自然に囲まれ、太陽をたくさん浴びて育った鹿児島県産の香り豊かでみずみずしい甘夏の皮をレスキュー。すっきりとした甘さの中に、爽やかな甘夏がふわっと香る飲料で、実際に飲んでみるとこれが本当においしい。
ちなみにCRUST Group全体では、事業を通じて2030年までに世界全体のフードロスを削減することをミッションとしている。
パンをアップサイクルすることで食品ロスに立ち向かうビール「CRUST LAGER」。その取り組みはもちろんのこと、味も言うことなしの美味しさだったので、ぜひ試してみて。
CRUST LAGER
6本入り x 330ml bottle
通常価格 3,400円(税抜き・送料別途)
公式サイト:https://www.crust-group.com/jp-crust
(フロントロウ編集部)