ビリー・アイリッシュにとって初となる単独来日公演が有明アリーナで開催。「ハピアー・ザン・エヴァー・ワールドツアー 2022」日本公演でビリーが語ったMCを訳した。(フロントロウ編集部)

※アイキャッチ写真は米公演からのもの。

マスク必須のなか、最初のMCでファンとコミュニケーション

 この日のコンサート中は常時マスク必須。そんな環境のなか、「東京!」などとファンを盛り上げながら数曲を歌ったビリーは、最初のMCでまずは会場とコミュニケーション。ファンもしっかりマスクを着けたまま、ビリーの声に声援をおくった。

「東京、元気? また帰って来られて、みんなと会えて、嬉しい。みんな気分はどう? いい感じ? オッケー、左上のみんなはどう? 右上のみんなはどう? 後ろのみんなはどう?」

低い体勢から、ジャーンプ!

 とにかくみんなで一緒に楽しみたいビリー。オーケストラの指揮者のようになって、観客に鑑賞練習をスタート。

「ちょっと面白いことをやってみたいんだけど、できるか試してみよう。次の曲で、私がみんなに低くなるように言う瞬間があるから、みんな体制を低くして。できる限り最大限に体勢を低くするんだよ。そうしたらそこから、みんなでジャンプするの! わかる? そんなに難しいことじゃない。できるかな? みんな良い感じのバイブス持ってるから(大丈夫だね)」

兄のフィニアス自慢が始まる

 きょうだいで仲良く並んで「Your Power」をデュエットする前には、突然の兄自慢がスタート! 妹からの紹介でファンから歓声を受けたフィニアスが、はにかみながら「ハロー」とひと言発した姿が可愛かった。

「みんな知っているだろうけど、これが私の兄のフィニアス。私の世界一の親友であり、誰よりも私を笑わせられる人。彼はすごい天才で、そんな彼とやれてすごく感謝している」

交通事故にあった「大切な友人」への曲をパフォーマンス

 来日公演では、2022年7月にリリースした新曲「The 30th」をパフォーマンス。最初に「新しい曲をやろう」と言った後にワッと盛り上がった観客に向けて未発表曲ではないと一応訂正しつつ、交通事故にあった大切な人の回復への道を様子を歌った。

「新しい曲をやろう。すでにリリースされているけど、新しめの曲ってことね。この曲は私にとってすごく意味のある曲で、すごく大切な友人に捧げた曲なの。それだけ」

“日本の洗礼”を受けて「緊張する」

 日本のライブは欧米に比べて観客が静かなことで有名。あのビヨンセも初めて日本でパフォーマンスした時にそれを知らずに自分が下手なのかと勘違いしたと、笑いながらアメリカのトーク番組で振り返ったことがある。今回が初の単独来日公演であるビリーは、海外アーティストにとっては“洗礼”である日本のライブ鑑賞を経験して「緊張する」とまさかの本音!

「みんな調子どう? みんな本当に静かだよね。すごく驚くような経験で、私にとってはあまり慣れていないこと。すごくスイートでキュートだけど、緊張する(笑)。緊張させられるよ。みんな大好きだよ!」

みんなで一緒にメディテーション(瞑想)

メンタルヘルスを整えるためにメディテーション(瞑想)をしていることを公言しているビリーが、会場みんなでのメディテーションにトライ!

「次の曲では、みんなには心地よく、安全で、幸せな気分になってほしい。みんな一度スマホをおろして、会場を見渡して、この瞬間を感じて。みんながここに存在していて、一緒で、生きていることが素晴らしい。だからみんな目を閉じて。ここは安全な空間だから。深く息を吸って、息を吐いて。あなたは安全」

環境やまわりへの愛を提唱

 ペットボトルの持ち込みが禁止されたり、ヴィーガン食が提供されたり、気候変動への理解と行動喚起を目的とする音楽ライブイベント「Climate Live Japan」の看板が設置されたりと、環境保護精神をツアー会場にも反映させているビリーから、優しいメッセージ。

「私たちはもっと行動を起こさなきゃいけない。私たちの地球を守るために。他人や、友人、家族、愛する人を守るために。まわりに優しくして、まわりの人のために立ち上がって。今日は、一緒に来た人とか、大切な人に、心地よいビッグハグをして、愛してあげて」

バンドだけでなく、クルーや会場スタッフも気遣う

 エンディングに差し掛かる前のMCで再びフィニアスとアンドリューに感謝したビリーは、今度は、ツアーのクルーや自身のチームに加えて、会場のセキュリティーや売店のスタッフにまで感謝の言葉をおくった。

「みんな、私のバンド、アンドリューとフィニアスに声援をおくって。さらに、このツアーを実現するためにすごく頑張った私のクルーやチーム、それに、セキュリティーや売店のスタッフにも。そしてみんなにも感謝を伝えたい。みんなに感謝しているし、みんなを愛している。みんな本当におしゃれだよね! さっきから見渡しているけど、いい感じ!」

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