『007』のジェームズ・ボンドを演じてきたことは、ダニエル・クレイグの俳優としての経験値をかなりあげたよう。(フロントロウ編集部)

ダニエル・クレイグ、『ナイブズ・アウト』続編への意気込み

 2021年に公開された映画『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』をもって、15年間演じたジェームズ・ボンドから卒業したダニエル・クレイグ。当初、6代目としてのダニエルのキャスティングには批判もあったが、現在では歴代ボンド俳優のなかでも彼の人気は高く、彼の演技力の高さを感じさせる。

 そんな彼の次の代表作となっているものといえば、ライアン・ジョンソン監督による映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』。2019年に大ヒットした本作は、現在2作目の『ナイブズ・アウト:グラスオニオン(Glass Onion: A Knives Out Mystery)』が制作中で、本作と3作目におけるダニエルの出演料は、なんと破格の合計1億ドル(約140億円)!

 それだけダニエルに期待がかかっているということだが、それは大きなプレッシャーとして彼の肩にものしかかるだろう。しかし、ジェームズ・ボンドを15年もの間演じてきた彼は、もうちょっとやそっとでは動じない。英Empireで、こんな思いを語っている。

 「人々のイマジネーションを掴み、殺人ミステリーについて会話をさせた作品で、1作目の模倣にならないように続編をやるって、どうやれって?でも私は、この15年でそれを1つのフランチャイズ(『007』シリーズのこと)のなかでやってきました。だから怖くありません。制作において正しい人々、正しい才能を起用すれば、それをすることができる。ライアンは天才的な脚本家ですし、同じことをしたがりはしません。私たちも、観客をがっかりさせたくないですし。観客には1作目で作り上げた世界観を楽しんでもらい、2作目では信じてほしいのです」

 シリーズものというのは、過去の素晴らしい作品を超え続けなければいけないという挑戦に追われている。『007』の場合は自分以外がボンドを演じた作品も多く、さらにダニエルは、『カジノ・ロワイヤル』の大成功の後に、賛否両論となった『慰めの報酬』を経験している。

 この失敗について彼は過去に、「『カジノ』を超えることはできなかった…。そう言うのはいつだって簡単だ。もちろん、私たちは『カジノ・ロワイヤル』を超えたかった。しかし、分かるだろう…」という悔しい思いを滲ませていたが、その次の作品である『スカイフォール』は、サム・メンデス監督の手腕もあって世界的大ヒット。アカデミー賞やグラミー賞などにもノミネートされるなど、見事に人気シリーズとして返り咲いた。

 そんな経験をしている彼にとって、『ナイブズ・アウト:グラスオニオン・アウト』へのプレッシャーはあまりないよう。本作には、ケイト・ハドソンやジェシカ・ヘンウィック、エドワード・ノートンやイーサン・ホークなど、豪華な俳優陣が出演する。配信はNetflixで12月23日の予定。

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.