相次ぐスキャンダル発覚によってハリウッドから姿を消した俳優のアーミー・ハマーと、彼の一族の秘密を暴くドキュメンタリー番組『House of Hammer(原題)』で、アーミーが過去に女性に送ったとされるメールの内容が明らかにされた。(フロントロウ編集部)

アーミー・ハマーをめぐる疑惑と騒動を振り返る

 スキャンダルによって出演を予定していた全作品を降板し、俳優業の休業を余儀なくされた俳優のアーミー・ハマーと、彼の一族の秘密を暴くドキュメンタリー番組『House of Hammer(原題)』がいよいよアメリカで放送される。

 映画『君の名前で僕を呼んで』で脚光を浴びて以降、話題作への出演が目白押しで、さらなる活躍が期待されていたアーミーだが、昨年、カニバリズム(食人)や危険な性的願望を綴ったメールが流出し、複数の女性から“裏の顔”を暴露されたことがきっかけで、出演を予定していたすべての映像作品および舞台の降板を余儀なくされた。アーミーは弁護士を通じて自身にかけられた疑惑を否定しているが、一連の騒動をうけて、所属する大手タレントエージェンシーのWMEはアーミーとの契約を解除。長年、パブリシスト(広報担当のエージェント)を務めてきた人物も彼のもとを離れた。以来、アーミーは表舞台から姿を消しており、今後の俳優活動についても不透明となっている。

画像: 今年7月、ロサンゼルスで撮影された写真。

今年7月、ロサンゼルスで撮影された写真。

 騒動後、アーミーは酒や薬物、セックスの問題で治療を受けるためにフロリダ州にあるリハビリ施設に入所。施設を退所してからしばらくのあいだケイマン諸島で生活を送っていたが、最近になってロサンゼルスに戻ってきたと伝えられている。

暴露番組でアーミーが過去に女性に送ったメールが取り上げられる

 『House of Hammer』は石油で財を築いたハマー家の闇に迫るドキュメンタリー番組で、番組公式のあらすじでは「放蕩(ほうとう)。欺瞞(ぎまん)。虐待。中毒。腐敗。5世代にわたって、ハマー家の男たちは、どんな金庫にも収まりきらないほどの秘密とスキャンダルを抱えている。アーミー・ハマーにかけられた疑惑は氷山の一角にすぎない。膨大なアーカイブと、サバイバー(被害者)や家族のインタビューを通して、ハマー家の暗くねじれた秘密が明らかになる。金と権力の裏側には、機能不全に陥った一族があり、その一族の男たちは特権の乱用がもたらす破滅的な結果をすべて示している」と紹介されている。

 あらすじにもあったが、番組ではアーミーと過去に交際または関係を持った女性たちにも取材。アーミーが暴力的な願望を口にする音声や、女性たちに送ったとされるメールの内容を取り上げている。

メール1

君は僕のものだ!わかってる?
君は僕の所有物だ。
君は永遠に僕のものだ。

メール2

僕は100%カニバル(食人鬼)だ。
君を食べたい。

メール3

君がいつ食べて、いつ寝て、いつヤるかは僕が決める。

 また、メールのほかにアーミーが書いたとされる手書きのメモには、「君に噛みついてやる」と書かれていた。これらは『House of Hammer』の予告編のなかで公開されたもので、現地時間9月2日に配信予定の本編ではさらなる暴露がある可能性も。

 ちなみに、番組には、ハマー家をよく知る人物としてアーミーの叔母にあたるケイシー・ハマーも出演しており、ケイシーは米Daily Beastの取材に対し、「私は虐待に苦しんでいました。(ハマー家では)それが生きるための手段なのです。ある日突然、モンスターになるわけではありません。学習された行動なのです」、「(アーミーの醜聞が取り沙汰されたとき)ほらねと思いました。また、別のハマー家の男が何か言われていると」と、アーミーの一連の騒動を知っても驚かなかったと述べている。(フロントロウ編集部)

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