今季トレンドの「サテン肌」とは?
ここ数年のベースメイクといえば、みずみずしいツヤ肌が圧倒的な人気を誇っていたけれど、2022年秋冬はただのツヤ肌ではなく、ほんのりマットな質感をあわせ持つ「サテン肌(Satin Skin)」がトレンドになるだろうとプロは予想。
シンガーのジェニファー・ロペスやモデルのヘイリー・ビーバーなどを担当するセレブ御用達メイクアップアーティストのメアリー・フィリップスによると、サテン肌とは、マットとツヤのどちらのよさも兼ね備えた、サテン生地のような肌のこと。
メアリーは「サテン肌は、コントロールされたツヤ感がすべて。非常になめらかでソフトな仕上がりで、部分的にはマットに見えますが、全くツヤがないわけではありません」と米Popsugarで説明。メアリーは「つまり、これからは必要な部分にだけツヤを出すことが重要になってきます」と明かした。
このようなサテン肌を注目を集める理由について、メイクアップアーティストのイーリー・ルナは「たしかにツヤ肌のベースメイクはイキイキとした印象を与えてくれますが、最近ではクライアントから、持続力がないことを指摘されることが増えました」とコメント。
コロナが落ち着いてイベントや旅行など外出する機会が増えたこともあり、メイク直しが必要なツヤ肌よりも、ほんのりマットで持続力の高いベースメイクが求められるようになったからだと彼女は分析する。
“ほのツヤ”仕上がり「サテン肌」のつくり方
メアリーによると、美しいサテン肌をつくるポイントは、大きく分けて3つ。
1つめのポイントは、ツヤのある化粧下地を仕込むこと。ベースの段階からツヤを仕込むことで、内側からにじみ出るようなツヤ感を演出できるそう。またツヤのある化粧下地は、保湿力が高いことが多いため、とくに乾燥が気になる人にもオススメなのだとか。
2つめのポイントは、マットタイプのファンデーションを使うこと。ただし、初めから多量のファンデを肌にのせると、マットな質感が強く出すぎてしまうので、少しずつ塗り重ねるのがキレイに仕上げるコツ。
メアリーは「ファンデーションは少量ずつのせることが大切です。とくにマットタイプは量が多すぎると厚塗り感が出てしまいます。もっとカバー力が必要な場合は、いつでも重ねられるので、少量ずつ塗っていくといいでしょう」とアドバイスした。
3つめのポイントは、ブライトニングコンシーラーでツヤ感をプラスすること。メアリーいわく、気になる肌悩みをカバーしつつ、肌を明るく整えるブライトニングコンシーラーは、サテン肌にうってつけのアイテム。
テカらずサラサラしながらも、部分的に光をプラスして自然な立体感を演出してくれるため、目の下や鼻筋、眉骨の下、頬骨の高い位置などにのせると、よりサテンっぽい質感に仕上がると助言した。
ほかのメイクよりもトレンドが色濃く反映されるベースメイク。抜け感のあるトレンドの「サテンア肌」でひと足先にメイクをアップデートしてみては。(フロントロウ編集部)