ディズニー、ピクサー、マーベル、ルーカスなど、あらゆるウォルト・ディズニー作品が一つの空間に集い、祝福する2年に1度の“究極のディズニーファンイベント”であるD23 Expoを、満面の笑みで楽しんでいたファンたち。現地取材したエディターが来場者たちに「このイベントの何が特別ですか?」と話を向けると、全員が深すぎるディズニー愛を交えながら、熱くその理由を話してくれた。何ヶ月も前から衣装作りに取り掛かっていたという来場者も少なくなかったが、そんな彼らの深い愛が込められたコスプレが証明していたのは、いつだって社会やレプリゼンテーションを反映してきたディズニー作品が、1人1人のライフスタイルや人生観に大きな影響を与えてきたということだった。(フロントロウ編集部)

D23 Expoとは?
ディズニーが2009年から2年おきに米カリフォルニア州にあるアナハイム・コンベンション・センターで開催している、ディズニー最大のファンイベント。プレゼンテーション、パビリオン、体験、コンサート、先行試写、ショッピングなど、ディズニーのあらゆるコンテンツが盛りだくさんの3日間を通じて、今年は500人以上のパフォーマーやプレゼンターが登場し、165以上のプレゼンテーションやイベントが催された。

ディズニー、マーベル、ルーカス…コンテンツ力が凄まじい

ジャッキーさん(左)、シャノンさん(中央) 、カーラさん(右)

画像: 友人3人組で来場したジャッキーさんとシャノンさん、カーラさんの3人は揃って『トロン』シリーズのコスプレをチョイス。フラッシュを使ってカメラ撮影すると、衣装の一部が光るというこだわりよう。

友人3人組で来場したジャッキーさんとシャノンさん、カーラさんの3人は揃って『トロン』シリーズのコスプレをチョイス。フラッシュを使ってカメラ撮影すると、衣装の一部が光るというこだわりよう。

Q:なぜ『トロン』シリーズのコスプレを選んだのですか?

カーラさん:元々、5年前にD23 Expo 2017のために作っていたもので、その時にも着た衣装なんです。私たちは『トロン』も『トロン: レガシー』も大好きなので。今年は『トロン』の40周年なので、またこの衣装を着て来ることにしました。『トロン』シリーズは芸術性の組み合わせが素晴らしいですね。舞台であるコンピューターの世界や、自ら命を創り出すコンピューターたち、それから冒険という、すべての要素が特別です。

Q:D23 Expoの何が特別ですか?

カーラさん:共通の好きなものを持った人たちが一堂に集う、クールな場所ということです。ここにいる全員がディズニーやマーベル、スター・ウォーズが大好きだということ。ここでは誰もが繋がることができるのです。

リックさん

画像: ディズニー、マーベル、ルーカス…コンテンツ力が凄まじい

Q:ドクター・ストレンジがあなたにとってのヒーローなのはどうしてですか?

リックさん:性格が好きなんです。彼はものすごく賢くて、合理的で、他の人々がためらってしまうような決断を率先して下します。彼は人よりも実用主義的で、率直な人です。多くのヒーローというのは理想主義者に近いと思うのですが、彼の場合はただただ、必要とされていることを実践するというところが好きですね。

Q:D23 Expoの何が特別ですか?

リックさん:私はあらゆるディズニー作品が好きです。マーベルも大好きですし、スター・ウォーズも、他のディズニー作品も大好きです。ここには、そのすべてが集結しています。5月にはスター・ウォーズのイベントにも参加したのですが、ここにはスター・ウォーズもマーベルも、1箇所に集まっているというのが嬉しいです。

家族でも楽しめる! 子どもから大人まで世代を超えた影響力

ジェイガンさん(母/左)、シーラ=フリッツさん(娘/右)

画像: 親子で来場したジェイガンさんとシーラ=フリッツさん。ジェイガンさんは『おしゃれキャット』のマリーのコスプレを、シーラ=フリッツさんはディズニー・チャンネルのアニメシリーズ『アウルハウス』に登場するイーダのコスプレをチョイス。

親子で来場したジェイガンさんとシーラ=フリッツさん。ジェイガンさんは『おしゃれキャット』のマリーのコスプレを、シーラ=フリッツさんはディズニー・チャンネルのアニメシリーズ『アウルハウス』に登場するイーダのコスプレをチョイス。

Q:D23 Expoの何が特別ですか?

ジェイガンさん:ずっと昔からディズニーは私たち家族の一部なんです。パークへは何度も行きました。ウォルト・ディズニー社で働いている友人もいますし、家族でディズニーを楽しんでいます。

シーラ=フリッツさん:D23 Expoは素晴らしい体験ができる場所で、(近くにあるアナハイムの)ディズニーパークにも行けますし、映画や番組についてのことなど、何もかもが揃っているという感じですね。

ジェイガンさん:家族で楽しめるような場所ですよ。

テレサさん(母/左)、ステファニーさん(娘/右)

画像: こちらも親子で来場したテレサさんとステファニーさんは、揃って『スター・ウォーズ』シリーズのコスプレをチョイス。

こちらも親子で来場したテレサさんとステファニーさんは、揃って『スター・ウォーズ』シリーズのコスプレをチョイス。

Q:『スター・ウォーズ』シリーズの何が特別ですか?

ステファニーさん:あらゆる世代にリーチしているところだと思います。どの時代にも人々に好まれてきた作品ですし、今後も私の孫世代や、さらにその孫の世代にも、観られ続けるはずです。作品を通じて、あらゆる世代が繋がることができるんです。

テレサさん:私が『スター・ウォーズ』シリーズを観始めたのは最初の三部作で、娘と一緒に次の三部作を観て、今ではさらに、孫もすっかり『スター・ウォーズ』シリーズのファンです。孫もこのシリーズが大好きで。このサイクルは永遠に続くと思いますよ。

Q:D23 Expoの何が特別ですか?

ステファニーさん:ここにはすべてのディズニー・ファンたちが望むものが集まっています。何もかもが揃っていて、そのすべてがディズニーなんです。

テレサさん:ディズニーと聞いて、思いつくものすべてが揃っている場所だと思います。1930年代から今までにディズニーは多くの映画作品を作ってきましたが、その歴史に触れてきた誰もが楽しめるものがあるのです。ここには、『ディズニー映画を全部観ました』という人だっています。1930年代から今までに作られてきたその作品すべてを観たことがあるなんて、とんでもないことですよね。それはものすごくクールなことだと思います。

アリッサさん(左)、ウェスターさん(右)

画像: 『キム・ポッシブル』のキムと『モアナと伝説の海』のマウイに扮したペア。

『キム・ポッシブル』のキムと『モアナと伝説の海』のマウイに扮したペア。

Q:『キム・ポッシブル』の何が特別ですか?

アリッサさん:私は『キム・ポッシブル』を観て大人になりました。子どもの時に『キム・ポッシブル』を観ていたのですが、今はまたディズニープラスで観られるようになったので、嬉しいです。彼女は幼い女の子にとってのロールモデルでしたから。今日、キャストのインタビューがここであったので観に行ったのですが、そこで初めて、キム・ポッシブルが男性の相棒(ロン・ストッパブル)を持つ女性ヒーローの先駆けだったことを知りました。思い返してみると、そういう設定が当時の私の考え方に影響を与えていたと思います。「ああ、私にもできるんだ!」って。代わりに誰かにやってもらうんじゃなくて、「私にだってできる」と思えたのです。

Q:『モアナと伝説の海』マウイの何が特別ですか?

ウェスターさん:『モアナと伝説の海』の映画はもちろん、あの作品が描いているカルチャーが大好きなんです。僕と同じようなブラウンの肌をしたキャラクターが登場していたことがクールでした。そういうキャラクターって、子どもの頃にはほとんどいなかったと思うので。

ディズニーは多様な“自分らしさ”を肯定してくれる

イヴァナさん(左/オランダから来場)、ティボさん(右/ベルギーから来場)

画像: 「彼がアナのコスプレをするって言うから、私もエルサにして揃えました」と話してくれたイヴァナさん。

「彼がアナのコスプレをするって言うから、私もエルサにして揃えました」と話してくれたイヴァナさん。

Q:なぜ『アナと雪の女王』アナとエルサのコスプレを選んだのですか?

ティボさん:若い頃に『アナと雪の女王』を初めて観た時、自分は精神的に暗い時期にいたのですが、この映画にものすごく救われました。“ありのままに”というメッセージが、自分を疑念から解放してくれて、自分らしくあろうって思えたんです。

イヴァンさん:私も同じです。この映画を観た時に、私はエルサの痛みを自分ごとのように感じられましたし、自分らしさを隠さなければいけないエルサにとても共感できました。「これは私の映画だ!」って思えたんです。私は氷の力を使えないっていうことを除けばね。私はこの先もずっと、『アナと雪の女王』を観続けると思います。

オマールさん

画像: ディズニーは多様な“自分らしさ”を肯定してくれる

Q:『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の何が特別ですか?

オマールさん:自分が幼少期の頃にはほとんど目にすることがなかったレプリゼンテーションを体現しているからです。子供の頃には自分を投影できるスーパーヒーローがほとんどいなくて、アジア系のレプリゼンテーションを見ることもありませんでした。今回、シャン・チーのコスプレを選んだのはそれが大きな理由です。それから、家族などの問題に対処しているという点でも彼が好きで。父親や母親、姉妹と問題を抱えつつもそれに対処しているというところも、自分が共感できるところです。シャン・チーが大好きなんです。

トレイさん(左)、マッケンジーさん(右)

画像: 『ゾンビーズ』シリーズの主人公であるゼッドに扮したトレイさんと、『ラプンツェル』フリン・ライダーの“女性バージョン”というオリジナルのコスプレで来場したマッケンジーさんのペア。

『ゾンビーズ』シリーズの主人公であるゼッドに扮したトレイさんと、『ラプンツェル』フリン・ライダーの“女性バージョン”というオリジナルのコスプレで来場したマッケンジーさんのペア。

Q:『ラプンツェル』の何が特別ですか?

マッケンジーさん:夢を実現しようとする物語だというところです。ラプンツェルは冒険しながら自分の夢を実現しようとしますが、私は自分の人生にそれを重ねることができます。私も夢を実現したいと願っていますし、D23 Expoに参加することも夢の1つでした。今回が3回目の参加なのですが、いつだって夢のような体験です。ここに来れば大勢の友人たちに会えますし、たくさんのことを目撃することができます。手に届かないと思うようなことが、手に届くのがこの場所なんです。

Q:『ゾンビーズ』シリーズの何が特別ですか?

トレイさん:あらゆる存在を受け入れてくれるところですね。ゾンビたちも、エイリアンたちも、チアリーダーたちも、一般人たちも、狼人間たちも登場するのですから。ディズニー作品の素晴らしいところは、まさにそこだと思います。マーベルもスター・ウォーズも、あらゆる作品が今やディズニーになっているわけですけど、そこにはモンスターやクリーチャーを含む、あらゆる存在が登場します。たとえあなたがゾンビだって、何も問題ないのです。ちょっと見た目は怖いかもしれないですけど、僕たちはみんな同じ人間なんです。同じように感情を持っていて、同じように愛に満ちてます。

カトリーナさん(左)、アランさん(右)

画像: 『ワンダヴィジョン』ワンダのコスプレを着たカトリーナさんと、「他と被らないから」という理由で、あえてブラックパンサーではなく『ホワット・イフ…?』に登場するスター・ロード版のティ・チャラに扮したアランさんの、MCUコンビ。

『ワンダヴィジョン』ワンダのコスプレを着たカトリーナさんと、「他と被らないから」という理由で、あえてブラックパンサーではなく『ホワット・イフ…?』に登場するスター・ロード版のティ・チャラに扮したアランさんの、MCUコンビ。

Q:ワンダがあなたにとってのヒーローなのはどうしてですか?

カトリーナさん:彼女が持っているパワーもそうですし、体現している女性像が好きです。絶対に諦めないスピリットには、とてもインスパイアされます。

Q:ティ・チャラがあなたにとってのヒーローなのはどうしてですか?

アランさん:誰もが知っているように、ティ・チャラは尊敬に値する人物です。私はリーダーシップを発揮しなければいけないような職業に就いているので、彼のようなリーダーシップを持ちたいと思っています。スター・ロードであれ、ブラックパンサーであれ、尊敬すべきコアの部分というのは変わっていなくて、ティ・チャラはあらゆる年代にとってのロールモデルです。

D23 Expoは偏見・差別なくディズニー愛を解放できる楽園

ベッキーさん(左)、カーリーさん(右)

画像: 『ザ・マペッツ』と『ハイスクール・ミュージカル』のコスプレをチョイスした2人組。

『ザ・マペッツ』と『ハイスクール・ミュージカル』のコスプレをチョイスした2人組。

Q:D23 Expoの何が特別ですか?

ベッキーさん:素敵な人たちばかりが集まっていて、魔法のような雰囲気がある。それから、ディズニー・パークにいるような雰囲気もあって、それってなかなか創り出せないものだと思います。それから、全体的に漂っている「ディズニー!」っていう雰囲気も。ここに来ているということだけでも、圧倒されていますし、同時に、今までに感じたことのないような居心地のよさも感じています。

カーリーさん:自分と同じことを同じように大好きで、もしかしたら自分以上に強い愛を持っているかもしれない人たちが集まっている空間にいられるということが最高です。

ベッキーさん:大人になってからもディズニーが大好きだと、(“ディズニーは子ども向け”という偏ったイメージから)恥ずかしさのようなものを感じることもあるのですが、この空間に集まっているのはそういう大人ばかりなので、ものすごく心が安らぎます。

ロッキーさん(左)、ティムさん(右)

画像: 『シュガー・ラッシュ』シリーズと『スター・ウォーズ』シリーズの世界観をミックスさせた、オリジナルのコスプレで来場したコンビ。ロッキーさんはヴァネロペの、ティムさんはラルフのコスプレをチョイス。

『シュガー・ラッシュ』シリーズと『スター・ウォーズ』シリーズの世界観をミックスさせた、オリジナルのコスプレで来場したコンビ。ロッキーさんはヴァネロペの、ティムさんはラルフのコスプレをチョイス。

Q:D23 Expoの何が特別ですか?

ロッキーさん:私は昔からディズニーの作品が大好きだったので、世界有数のイベントであるD23を見逃すわけにはいきませんでした。このイベントの何が素晴らしいかって、一つの屋根の下に、ディズニーのすべてが集結しているということです。ここにいれば、ディズニーが今、どんなことをしているかが一目で分かります。

ティムさん:私も昔からのディズニー・ファンで、小さい頃からディズニーと一緒に育ち、今年で45歳になります。こうやって、ファンに向けたイベントでディズニーを祝福したいと思ったのが、参加を決めた理由です。ここには私と同じようにディズニーが大好きな人たちが大勢集まっていて、『ディズニー大好き!』という人たちから、『(少しだけテンションを抑え気味に)ディズニーは好きだよ』という人まで、思い思いのディズニー愛を持った人たちが集まり、愛を表現しているのです。

(フロントロウ編集部)

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