グレイソン・チャンスがエレン・デジェネレスを批判
今年5月に最終回を迎えた大人気トーク番組『エレンの部屋』に出演したのがきっかけで、司会者のエレン・デジェネレスが共同設立したレコード会社elevenelevenと契約を結んだシンガーのグレイソン・チャンスが、エレン本人と彼女のレコード会社から不当な扱いを受けたと米Rolling Stoneのインタビューで告発した。
グレイソンいわく、彼の音楽の才能に惚れ込んだエレンは、番組出演後、彼のためにマネージャーやエージェント、広報担当者を手配し、デビューに向けて全面的に支援をしてくれたが、グレイソンの音楽活動が不調になると、次第に距離を置くようになり、最終的に「完全に見捨てられた」という。
また、エレンには「支配的で自己中心的」な一面があり、グレイソンの服や食べるものに口を出したり、グレイソンが自分の言うとおりにしないと彼の母親を罵ったりすることがあったとして、「僕の1週間、1ヶ月、1年が、彼女から送られてきたたった1通のメールで変わってしまうんです。最悪でした。彼女が何か意見を言うたびに、すべてが変わるんです」と振り返った。
エレンのレコード会社との関係が破綻したあとも、『エレンの部屋』に何度かゲストとして呼ばれることがあったが、歓迎されている感じではなかったといい、エレンから「調子はどう?」や「頑張ってる?」といった気づかう言葉はひとつもなかったそう。そういった事情もあって、『エレンの部屋』の最終シーズンの出演オファーは断ったとグレイソンは明かしている。
チャーリー・プースもエレンのレコード会社と音信不通に
グレイソンの告発が話題になるなか、大昔にほんの一時期、エレンのレコード会社elevenelevenと契約を結んでいたシンガーのチャーリー・プースも、突然、同レコード会社の人たちと音信不通になったことをポッドキャスト『Rolling Stone Music Now(原題)』で明かした。
チャーリーはグレイソンと自身が経験したことは「異なる」としたうえで、「最初のEPのレコーディングを行なったあと、(レコード会社の人たちが)自分の前から消えたという点については、僕も同意します。急に誰からも連絡が来なくなったんです。誰かひとりに責任があるというより、関係者全員がいなくなったんです」と話し、エレンが代表を務めていたレコード会社に問題があったことを認めた。
ただし、当時のチャーリーはシンガーとしてかなり未熟だったこともあり、いくつかの楽曲が未発表のままお蔵入りになったことについてはとくに何とも思っていないそうで、「(未発表の曲は)あれ以来、一度も聞いていないし、良かったかどうかもわかりません」と冷めたコメントを残している。
また、グレイソンはエレンの人柄について、“信じられないくらい支配的で、自己中心的で、ご都合主義”だと猛烈に非難していたが、少なくともチャーリーはエレン個人から何か嫌なことを言われたり、されたりしたことはないそうで、「みんなエレンのことを無礼だと言うけれど、僕自身はそれを経験したことはありません。もしかしたら、僕は彼女のお気に入りだったのかもしれません」と語った。
ちなみに、フロントロウでお伝えしたが、『エレンの部屋』は過去に元スタッフと現スタッフから番組プロデューサー陣によるセクハラやパワハラ、差別発言といった悪質な職場いじめ、さらに給料の未払いなど劣悪な労働環境を告発されたことがある。エレンはハラスメントなどの事実を“まったく知らなかった”と主張しているが、番組の中心にいる彼女が何も把握していなかったというのは無理があるとして、エレン本人に対する批判の声も多くあがった。(フロントロウ編集部)