ヴァージン ホテルズ ラスベガスがフェスティバル会場へと変貌を遂げたJBL FEST
現地時間9月29日、世界最大級のオーディオブランドであるJBL(ジェービーエル)が米ネバダ州ラスベガスにて3日間にわたって開催していた豪華フェスティバル「JBL FEST」が最終日を迎えた。

メイン会場となったヴァージン ホテルズ ラスベガスのエントランスを抜けると、ヴァイナル盤をモチーフにした、JBL製品をプロモーションするプレートたちが飾られたウォールがオーディエンスたちをお出迎え。ホテルのロビー階に設置されたカジノから感じる“ラスベガス感”に、おのずと気持ちが高まる。
ヴァージン ホテルズ ラスベガスをメインの会場として前回から3年ぶりに開催されたこのフェスティバルでは、初日と2日目のそれぞれに圧巻のパフォーマンスを披露したビービー・レクサやドージャ・キャット&ザ・キッド・ラロイら、ブランドのアンバサダーを務めるアーティストらによるパフォーマンスを筆頭に、会場全体を使いながら、JBLが提供する音楽やブランドの魅力を体感することができた。

この期間はホテルのカードキーまで「JBL FEST」の特別仕様に。ドージャ・キャットの写真がプリントされた、トランプの“クイーン”風のデザインのカードキーにエディターも思わずテンションが高まったが、残念ながらチェックアウト時に持ち帰ることはできなかった。

初日にビービー・レクサがパフォーマンスを披露したイベント「HOUSE of JBL」の会場に展示された、ドージャ・キャットが今年のグラミー賞に持参して大きな話題になった、煌びやかなワイヤレススピーカー「CLIP 4」のレプリカ。JBLを所有する日本のハーマンインターナショナルの担当者によれば、ドージャがレッドカーペットに持参したことのインパクトは特大で、日本でも“ドージャが持っていたスピーカーは何ですか?”という問い合わせが多く寄せられたという。

「HOUSE of JBL」の会場には、ニューヨーク・ヤンキースに所属する野球選手のグレイバー・トーレスや、NBAミルウォーキー・バックスに所属するバスケットボール選手のヤニス・アデトクンボ、リヴァプールFCに所属するサッカー選手のフィルジル・ファン・ダイクら、JBLのアンバサダーを務めるアスリートたちのユニフォームやシューズなどの展示も。

メディア関係者などに開放されたラウンジ。

ラウンジに展示されていた最新ポータブルBluetoothスピーカー「JBL PULSE 5(パルス5)」は10月7日より日本でも発売中。前モデルからさらに15% 増設した合計149基の LEDが搭載され、より鮮やかな彩りを放つイルミネーションを楽しむことができるほか、JBLならではのキレのある豊かな低域から実体感のあるボーカル帯域、そしてクリアな高域まで、360度全方位に広がるプロフェッショナル由来のパワフルサウンドも前作から大幅に進化を遂げている。
アトラクションも盛りだくさんだったJBL FEST
フェスティバルと銘打っているだけあって、メイン会場であるヴァージン ホテルズ ラスベガスには来場者が体験しながら楽しむことができる、アトラクションが設置されたスペースも。
今年のJBL FESTには、ドージャやビービーらアンバサダーの他にも、ゼンデイヤ主演の人気ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』で知られる俳優のストーム・リードや、シンガーソングライターのベティ・フーを筆頭に、インフルエンサーたちも数多く参加。

ストーム・リード

ベテイ・フー
そんなインフルエンサーたちが会場でとりわけ楽しんでいたスポットが、ホテル内のスペースに設けられた「JBL Dare to Listen Social Studio」。ここでは、VRゲームからミニゴルフ、JBLの新製品の体験、“消えるタトゥー”の施術まで、さまざまなアトラクションを楽しむことができた。

オープン時間はほとんど常にオーディエンスでごった返していた「JBL Dare to Listen Social Studio」。




ゲームの成績に応じて、アパレルグッズなどのここでしか手に入らない激レアアイテムをゲットすることも。
アトラクションはライブ会場にも
JBL FESTの開催期間中に楽しむことができたアトラクションは、ホテルに常時設置されていた「JBL Dare to Listen Social Studio」だけでなく、初日のメインイベント「HOUSE of JBL」や、ドージャやラロイが出演した2日目のメインイベント「JBL LIVE!」の会場にも、それぞれの日限定でアトラクションが登場。

「JBL LIVE!」の会場に設置されたゲームコーナー。

ゲームコーナーは会場をホテルの中庭スペースに移して開催された2日目の「JBL LIVE!」にも登場。

2日目にゲームコーナーの隣に設置された、ダンクシュートを体験できるアトラクション「Dare To Dunk Activation」には常に参加者の列が。
マーティン・ギャリックスがラスベガスを象徴するハッカサンでフィナーレ
ヴァージン ホテルズ ラスベガスという会場をフルに使いながら2日目まで盛大に開催されたJBL FEST。最終日となった3日目の9月29日には、会場をラスベガスを象徴するナイトクラブであるハッカサンに移して、フェスティバルを締め括る最後のライブイベント「CLUB JBL」が開催された。

ハッカサンにて。
ラスベガスといえば、世界を代表するエンターテイメントの聖地だが、今回の取材で最寄りの空港となったハリー・リード国際空港からヴァージン ホテルズ ラスベガスまで移動する道中で、世界的なEDMフェスティバルであるEDC Las Vegas2023のビルボードや、カイゴやティエストといったワールドクラスのDJたちによるレジデント公演のビルボードなどが目に留まったように、世界屈指の“ダンスミュージックの街”でもある。
この街有数のカジノ・ホテルであるMGMグランド内に造られたハッカサンは、ラスベガスのそんな側面を象徴するクラブの1つであり、米DJ Magの人気DJランキングで2016年〜2018年まで3連覇を果たしたマーティンは、言わずもがな、ダンスミュージック・シーンを代表するトップDJの1人。JBLの音響はダンスミュージックのシーンにおいて圧倒的な支持を獲得してきたことで知られているが、フェスティバルの最終日を“ハッカサン x マーティン・ギャリックス”という、ダンスミュージックのファンにはたまらないシチュエーションで締めくくれることは、JBLの求心力の高さを示していると言えるし、ブランドとしてのパワーの大きさを物語っていた。

「CLUB JBL」の最初のパフォーマーとして登場したのは、JBLのアンバサダーを務める、オーストラリア出身のDJ/プロデューサーであるタイガーリリー。JBL FESTらしく、頭上にはJBL製のスピーカーがカラフルに並べられたステージで、グウェン・ステファニーの「Hollaback Girl」からアレクサンドラ・スタンの「Mr. Saxobeat」、そしてゲイルの「abcdefu」に至るまで、新旧のヒット曲たちを織り交ぜたプレイでフロアを沸かせた。

バックスクリーンには、JBLの最新ポータブルBluetoothスピーカー「JBL PULSE 5」のプロモーション映像も流れた。


定刻である深夜0時に差し掛かると、満を持して3日間を締め括るアクトであるマーティン・ギャリックスが登場。2021年にJBLのアンバサダーに就任するにあたり、「JBLは以前から僕のお気に入りのオーディオブランドでした」と語っていたこの日のマーティンは、自身の人気に火が点くきっかけとなった初期の代表曲「Animals」を1曲目から披露するという気合いの入れよう。JBL FESTの会場では、「In The Name Of Love」でコラボしたビービー・レクサとの交流も見られたマーティンだったが、DJセットではザ・キッド・ラロイとジャスティン・ビーバーによる「STAY」のリミックスも披露。アンバサダーを務める仲間にトリビュートを捧げた。
この日のフロアの前方には、マーティンのグッズを身につけたファンも数多く訪れており、ラスベガスというダンスミュージックの聖地でも、いかにマーティンが大きな存在であるかを実感できる場面も。9月にULTRA JAPANで来日した際には、マーティンのセットでゼッドが照明を担当したことで大きな話題になったが、ハッカサンでは友人でもあるゼッドの楽曲も織り交ぜながら、スモークや紙吹雪を惜しみなく使いまくる、迫力満点のセットで集まったオーディエンスを踊らせ続けてみせ、ラスベガスで開催されるフェスティバルに相応しい、ド派手なフィナーレで3日間にわたるJBL FESTの幕を閉じた。
ヴァージン ホテルズ ラスベガスをメインの会場としながら、最後はダンスミュージックの聖地の1つであるハッカサンに舞台を移して開催された今年のJBL FEST。ビービー・レクサ、ドージャ・キャット&ザ・キッド・ラロイ、マーティン・ギャリックスという、ミュージシャンたちに愛されてきたJBLだからこそ集められる世界的アーティストたちによる、JBLの音響をフルに活用した豪華パフォーマンスはもちろんのこと、会場の至るところで楽しむことができたアトラクションなどを含めて、JBLがいかにエンターテイメントと相性が抜群であるかを存分に感じることができた3日間だった。(フロントロウ編集部)