『デッドプール』でウィーゼルを演じたT・J・ミラーが、撮影現場におけるライアン・レイノルズは態度が悪いと話したことが話題になっている。一方でT・Jは性暴力、パワハラ、虚言で告発・逮捕歴があり、怪訝な目を向けるファンも。(フロントロウ編集部)

T・J・ミラー、ライアン・レイノルズの態度の悪さを明かす

 映画『デッドプール』3作目は2024年9月に公開予定で、ヒュー・ジャックマンがウルヴァリンとして出演する。しかし、前2作でウィーゼルを演じたT・J・ミラーは、登場するつもりはないという。米ポッドキャスト番組『The Adam Carolla Show』に出演した彼は、その理由として、主演のライアン・レイノルズの態度が悪いという主張をした。

 彼は、ライアンは劇中でだけでなく現実でも自分に対して態度が悪いと話した。例えば、ライアンは撮影中にT・Jに向かって、「君の何が素晴らしいか分かるか、ウィーゼル?君はスターではない。しかし君は笑える程度のことをしてくれる。すると僕たちは本当の映画に戻ることができる」と話し、制作陣も困惑していたという。

 T・Jはライアンの態度について、「コメディアンとしての彼は大好きですが、彼が『デッドプール』によって超、超有名になった後は、いろいろと変わってしまったと思います。彼は“見たか?みんな見たか?”という感じになったと思います」と指摘。有名になったことで性格が悪くなったと言いたげな様子。

画像: T・J・ミラー(左)、ライアン・レイノルズ(中央)。

T・J・ミラー(左)、ライアン・レイノルズ(中央)。

 そして、「彼ともう一度一緒に働くかって?ノー。彼とまた働くことはないです。『デッドプール』での彼はとても良いから健闘を祈ってるし、彼が僕を嫌っているのは変なことだと思っていますが」と話し、ライアンは自分を嫌っていると言葉で明確にした。

 さらに彼は、映画『6アンダーグラウンド』でライアンを主演に起用したマイケル・ベイ監督も、ライアンに対してT・Jと「非常に似た意見」を持っていると主張している。T・Jは過去にベイ監督についてもネガティブなことを言ったが、現在は友人で、ふたたび一緒に働きたいと思っていることから、ライアンへの思いも変わる可能性があるともコメントした。

性暴力、パワハラ、虚言で告発・逮捕歴のあるT・J・ミラー

 T・Jの発言を受けて、ライアン側はまだコメントを発表していない。しかし、T・Jは過去に性暴力やパワハラを告発されたり、警察に嘘の通報をして逮捕されたりしたことがあるため、彼の主張を疑問視する見方も強い。

 2016年12月には、タクシー運転手への暴力で逮捕。その後、裁判になる前に被害者と和解したと伝えられている。

 2017年12月には、2000年代にT・Jから性暴力と暴力を受けたとする女性が、彼の加害行為を告発。彼が大学に在学中のことだという。しかし彼は、加害行為をしたことを否定。女性は警察には届け出ず、大学内の調査組織に訴え出た。

 2017年5月に、彼は自身が主要キャラクターを演じるドラマ『シリコンバレー』からの降板が発表されていた。そして2018年3月に、複数の関係者がその理由は彼の態度の悪さだったことを告白した。彼は仕事への準備をしてこなかったり、遅刻したり、撮影中に寝てしまったりすることが多く、薬物やアルコールの使用も問題になっていたという。

 さらに7月には、ドラマでカーラを演じたアリス・ウェッタールンドが、T・Jおよび男性共演者と制作陣を批判。彼は「いじめっ子」であり、ほとんどが男性だった制作陣上層部や男性俳優たちは、T・Jの行動を許したと告発した。

 2018年4月には、その前の月に虚偽の通報をしていたことで逮捕。彼は、同じ電車に乗っていた女性が爆弾を持っていると警察に通報しており、警察は電車を停めて捜査したが、爆弾は見つからなかった。その後の捜査で、彼はまずもって異なる電車に乗っていたことが発覚。飲酒したうえで、同じ列車に乗っていた女性と口論になっており、その女性の外見は、彼が通報で話した女性の外見と同じだったため、FBIはT・Jが女性への嫌がらせで通報したと結論づけた。

(フロントロウ編集部)

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