『ナルニア国物語』シリーズできょうだいの末っ子ルーシーを演じたジョージー・ヘンリーが、18歳の頃に壊死性筋膜炎にかかり、様々な手術を受けていたことを明かした。(フロントロウ編集部)

ジョージー・ヘンリー、大きな傷跡を公表

 2005年から2011年にかけて3作品が公開された映画『ナルニア国物語』は、ペベンシー4きょうだいが主人公の冒険物語。本作の子役たちはその後、スーザン役のアナ・ポップルウェルがオックスフォード大学へ、エドマンド役のスキャンダー・ケインズと、ルーシー役のジョージー・ヘンリーがケンブリッジ大学へ進学したことでファンを驚かせた。

 しかし最年少のジョージーは、入学した矢先に感染症にかかり、命の危機に陥っていたという。それから9年が経ち、心の準備ができたジョージーが自身のツイッターで公表した。

 「18歳で、大学に入学して6週間が経った頃、私は壊死性筋膜炎にかかりました。稀で困難な感染症で、私は命を犠牲にするところでしたし、体中が壊されました。左腕の切断を防ぐために過酷な侵襲手術を受け、その後、広範囲な形成外科手術を受けたため、皮膚移植の傷と傷跡が残っています」

 その事実とともに彼女が公開したポートレート写真では、腕に傷跡があることが分かる。俳優のように見られる職業でなくとも、傷跡にコンプレックスを感じる人は多い。さらに、それが大きなものであればあるほど、気にしてしまうことは簡単に理解できる。そのため彼女は、プライベートでは傷跡についてオープンにしてきたそうだが、演技をする時や、写真を撮られるような場面ではメイクをしたり、長袖や手袋を身につけたり、ポケットのあるズボンを履いて、そこに手を隠したりしてきたという。しかし彼女は、傷跡は誇りであり、隠さなくても良いものだと思えるようになったよう。

 「私がいる業界は往々にして、何が美しく“完璧”とされるかについて非常に狭い考えを持っています。そのため、私は傷跡によって仕事を得られなくなると心配していました。しかし実際には、“完璧”などというものはないのです。にもかかわらず、私は幼い頃のキャリアから来る期待によってさらに悪化した、自分は(完璧とは)異なるという恥とともに生きてきました。
 しかし、この傷跡は恥じるべきものではない。それは、私の体が耐え抜いた痛みの地図です。そして最も重要なのは、それは私が生き抜いたというリマインダーなのです。それは、俳優としての私の能力に影響しません。そして私は、この業界において目に見える傷跡がある人物として誇りを持っています」

 最後に、自分のケアをしてくれた病院や家族、友人、そして彼女の傷跡を知っていても仕事をオファーしてくれた業界関係者に感謝を綴ったジョージーは、「やっと自由になれた」という言葉で文章を締めた。

 大人になった彼女の演技は、ドラマ『スパニッシュ・プリンセス キャサリン・オブ・アラゴン物語』で見ることができる。

(フロントロウ編集部)

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